澤村 そうですね。キッチン用品と調理家電の中ではいくつかありまして。調理家電は、 去年よりさらに細分化した焼肉を上手に焼けるプレートとか、 クレープを焼けるプレートとか。かなり細分化した調理家電が増えたっていう印象です。
>> これなら均等に薄いお店みたいなクレープ生地を簡単に焼けるぞ!
あと、現状を打破した、一見そうでもないけど革新的なアイテム。さっき円道くんが言ったBALMUDA The Plate Proの、あのガワをなくすっていうコンセプトみたいなところはすごいですし。
そしてパナソニックの自動計量IH炊飯器。開発から30年経ってようやくできたっていうだけあり、アプリ連携させて炊くと、自宅に帰る時間を設定して炊き上がるんで、 かなりいいなと思いましたね。
>> 外出先からスマホで炊飯予約!米も水も自動で計量して炊飯できる「自動計量IH炊飯器」
あともうひとつ、アナログの調理器具で言うと、箸ですね。進化した箸というか。箸だけでも4記事ぐらいあったのかな。チタンの箸とか、折れる箸とか。箸も進化するんだっていうのは、すごく目から鱗でした。
>> “パキッと感”が何度でも味わえる金属製割り箸がおもしろい!
■もう白物家電は白じゃない
澤村 コーヒーの道具もそれに輪をかけて進化したものが非常に多く出たんじゃないかなって思いますけど。その辺、円道くん、どうですかね。
円道 コーヒーは、そうですね。全自動コーヒーメーカーの流れは一旦ちょっと落ち着いたかなというところではあります。個人的にはですね、ズブズブとコーヒー沼にハマった人が手を出すであろう焙煎。ここに、本当にコンパクトで家庭でもニオイとか煙とか気にせずにできるようなものが出てきたっていうのは面白いなと。
若澤 自分で(焙煎)やってるんですか?
円道 してません。なんかね、生豆を少量買うっていうのが、ちょっとめんどくさいなっていうのと、プロが焙煎したものを味わいたいなっていうのはあるので。ただ1回やったらハマっちゃうかもねって。
若澤 ありそうです。
澤村 大変なんですよ。
円道 澤村さんはやってる。
若澤 どうやってるんですか?
澤村 手回しの焙煎機。うちでやるときはね。焙煎機を借りた時は大きいやつで。焙煎もハマると楽しくなります。
円道 絶対楽しいと思うから手を出さないようにしてるけど、でもホント、家庭用のホームロースターのイメージを覆すぐらい小っちゃいやつだったりとか、あとは今年は、電動グラインダーがやたらいっぱい出てきた。SCAJっていう10月頭とかに東京ビッグサイトでやるアジア最大のコーヒーの展示会って言われてるものがあるんですが、そこに行くとすごくわかるんです。
>> アジア最大のコーヒーの展示会「SCAJ 2023」で見つけた気になる電動系コーヒー器具
特に中国メーカーがいま勢いがすごい。機械系はもうそっち、中国とか香港、アジア系のメーカーさん。ちっちゃなメーカーさんがどんどん出てきてるっていうイメージはあります。市場がどれだけ大きくなったのかは、なんとも言えないですけど。コンビニコーヒーのように手軽に美味しいものを飲めるようになってきたので、そういう環境になってきたのは個人的にはちょっと嬉しいなですね。
澤村 ちょっと戻って、家電でいうとドライヤーが劇的に変わったかなって。形がね、
若澤 面白いですよね。
澤村 ドライヤーの進化はすごいなと。なんか金づちみたいなやつとか。
>> シャープの最新ドライヤーはコンパクト、4カ所からの風ですぐ乾く、AI搭載で送風温度を自動調節などメリットたくさん!
円道 ありますね。いや、一番びっくりしたのは、結構前ですけど6、7年前かな、シャープが触手ドライヤー出したじゃない。覚えてない? ドライヤーの吹き出し口の先っちょに手みたいなのがついてたやつ。あれはすごい衝撃だったんですけど。あとは、これまで話題になったっつったら、ダイソンのもそうだし。で、今年はcadoのヘアアイロンみたいなドライヤー。
>> ドライヤーのかつてない新たなカタチ。軽くて大風量なスティック型です!
若澤 筒型のね。どっから風出るんだ? みたいな。
円道 そうそう。
澤村 あと、モバイルバッテリー系のところとかがドライヤー、家電とか出してて。
あと、ちょっとドライヤーと形が似てるってだけなんですけど、電動ドリル。アースマンの新しいシリーズ。あれは全体がシックな黒で、持ちたくなるような電動工具かなっていうのはありますね。手を出しやすいお値段っていうのもありますし、全部コンセプトが揃ってて、パンチングボードに飾っておきたいような電動工具。
>> DIYの電動工具、デザインにもこだわりたいなら高儀の「EARTH MAN」をチェック!
円道 あーわかる。いいですね
若澤 デザインとかは、やっぱりおしゃれなものは人気なんですかね。
円道 やっぱりそうじゃないですか。家電だからといってデザインをおろそかにしてると、今は見てもらえない時代にはなってきているので。そこで、じゃあどこに振るかだよなって最近すごく思ってて。ちょっとファンシーというか、なんか可愛らしいやつで「あ、これはもう完全に女性に向けてやってるんだな」って思ったりするのもあれば、なんかもうゴリゴリのタフさが売りですみたいな雰囲気のやつもあったりする。その辺は面白いなと思うんですけど。
我々、白物家電って言ってますけど、もう今は黒いものもいっぱいありますもんね、白物って言われてるジャンルの中にも。例えば洗濯機、冷蔵庫、あとはエアコンもそうだし「もう白じゃねえじゃん」みたいな。昔は白ばっかりだったから“白物家電”って言われて。テレビとかオーディオとか黒が多いから黒物家電って分けてましたけど、今はもう関係ないっていう。