災害時にも活躍する防災兼用キャンプギア23選【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

屋外での使用を想定されたアウトドアギアは、タフで持ち運びやすいモノが多く、災害時に役立つ要素が満載だ。人気アウトドアメーカーの担当者に、休日のレジャーはもちろん、危急時にも頼りになる必見ギアを教えてもらった!

*  *  *

従来の防災グッズといえば「いかにも」なデザインの単機能製品が多く、とりあえず防災バッグの中に入れたは良いものの、使う機会もなく、そのままタンスの肥やしになっている、なんて人も多いのでは。もちろん、それらを使わずに過ごせたのは幸運だが、防災意識が高いとは言い難い。

そこでぜひ提案したいのが「フェーズフリー」だ。日常時と非常時のふたつのフェーズ(局面)の境界をなくすという考え方で、フェーズフリーなアイテムは普段の生活で便利なのはもちろん、非常時にも役立つ機能を備えている。

アウトドアギアもその一例に該当するだろう。休日のキャンプやレジャーで使いながらも、イザというときにはその耐久性や軽量性が頼りになる。例えばテントやシェードなら風雨から身を守るシェルターになるし、周りからの視線を遮ってくれるので避難所でのプライベート空間確保にも役立つ。ほかにも軽くて暖かい寝袋や、大容量で機能的なバッグ、停電時には明るいランタンや保冷グッズも活躍しそうだ。

今回は各人気ブランドにオススメの防災兼用のギアをピックアップしてもらった。新視点からのギア選びの参考にしてほしい。

 

<テント&シェード>

主役ギアのひとつであるテントは、災害時には風雨を凌ぐシェルターとして活躍してくれる。視界も遮ってくれるので、着替えもできるプライべートな空間の確保に最適だ。

1. 遮光性に優れた生地が内の温度上昇を防ぐ

コールマン
「スクリーン IGシェード+」(1万2980円)

虫よけ効果のあるメッシュを採用しています。着替えのときはフルクローズに、換気などではフルオープンにするなど、シーンに合わせて使用できます(ニューウェルブランズ・ジャパン コールマン事業部 マーケティング本部)

太陽光を90%以上ブロックするダークルームテクノロジーによって、暑い夏でも涼しく過ごすことができる。耐風性に優れたクロス設計のポールは強風時でも使用可能。3〜4人が過ごせる広々設計で、屋外でも家族のプライベート空間を手軽に確保できる。

▲出入り口や窓をすべて閉めれば、着替えや小さな子どものおむつ替えにも便利だ

▲太陽光をブロックし、室内は夏でも涼しい。それでいてフロントドアは光を透過するので暗くなりすぎない

▲収納サイズは約Φ15×60㎝。付属のバッグはハンドル付きなので持ち運びもしやすい

 

2. 助けないコーティングが施された安心設計

ロゴス
「neos どこでもルーム-BB」(1万8700円)

災害時の簡易トイレや着替え用テントに最適。内部が透けないシルバーコーティングが施されていたり、シャワーヘッド用フックが付いていたり災害時を想定した仕様になっています(LOGOS 広報課/中井さん)

シルバーコーティングを生地に施しているので外から透けにくく、ビーチでの着替えや災害時の簡易トイレの使用に最適だ。換気用のメッシュや、小物入れ、マッドスカートが装備されているなど嬉しい機能も豊富。フレームを伸ばすだけの簡単設営なので、すぐに設置できる。

▲視界を遮った簡易個室になるので、被災時にはトイレの設営にも役立つ

▲付属のフックでシャワーヘッドを取り付け可能。シャワールームとしても活用できる

▲付属の収納バッグに入れれば省スペースで保管しておける。収納サイズは約Φ12×90cm

 

<寝具>

避難所などで寝泊まりするときに用意しておきたい寝具も、心身を整える快適な睡眠のために必要だ。アウトドアギアなら暖かさや持ち運びやすさなどに注目して選ぼう。

3. シルク100%素材で寝心地がワンランクアップ!

cocoon
「トラベルシーツ(シルク)」(1万5840円~1万7930円)

シルク素材は肌触りが優しく湿気を外に逃がすほか、寒冷時には保温効果も。避難所では就寝時に少しでも快適に過ごすためのアイテムとなります(エイアンドエフ/赤木さん)

既存のスリーピングバッグに入れて使用するトラベルシーツ。生地素材のシルクは肌触りの良さはもちろん、高い保温効果と透湿性を有しており、夏はムレにくく冬は暖かい。海外旅行や災害時などの衛生面が気になるシーンでも清潔な状態で眠れる。

 

4. レイヤーの組み合わせで幅広い気温に対応できる

コールマン
「パーカー/C3」(1万3750円)

2枚のレイヤーの組み合わせで-3℃から13℃まで快適温度に合わせて使えて、様々なシーンで活躍します(ニューウェルブランズ・ジャパン コールマン事業部 マーケティング本部)

アウターには暖かみのあるフリース生地、インナーに肌触りの良い起毛生地を使用。フードはアウターとインナーの両方に取り付け可能。快適温度は-3℃から13℃まで対応しており、防災グッズとしても心強い一枚だ。

▲ダブルレイヤーの組み換えだけでなくフードも着脱式。取り外せば枕としても使える

▲開口部が広くて収納しやすいEZキャリーケースが付属。収納サイズは約φ40×43cm

 

5. キャンプデビューに最適なエントリーシュラフ

スノーピーク
「SSシングル」(6600円)

収納時はクッションとして使用可能なシュラフです。別売りのマットと組み合わせることで使用可能温度や快適さが向上します(スノーピーク 広報課/木下さん)

連結し親子で入れるシュラフ(寝袋)として使用したり、ファスナーを開いて2人サイズの掛け布団として使用したりと、使い勝手が良い。収納ケースに入れればクッションにもなるので、キャンプ以外の用途にも◎。

▲ファスナーを開けば大きな掛け布団にもなる。家族と一緒の際や温かい季節でも使いやすい

▲キャンプの行き帰りでは、クッションとして車内や後部座席のお供などにオススメ

 

6. 耐久性と寝心地の良さを両立!

SABBATICAL
「エレリースリーピングパッド STD」(1万2980円)

逆流弁付きバルブで設営と撤収が簡単なので、急な来客にも対応できます。防災の観点では、避難所で少しでも快適に過ごせるよう持っておくと便利です(エイアンドエフ/赤木さん)

内部に高品質な5cm厚のウレタンフォームを採用した、寝心地の良いマット。トグルを使用してマット同士を連結できるほか、重ねての使用も可能。収納時はコンパクトなので複数枚用意しておくのもオススメだ。

▲バルブには逆流弁が付いているので、設営時に膨張させたり撤収時に圧縮させたりがラク

 

【次ページ】シャワーやガストーチ、エマージェンシーパックなども

この記事のタイトルとURLをコピーする