災害時にも活躍する防災兼用キャンプギア23選【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

<ランタン&ライト>

停電時や夜間の被災で活躍するのがランタンや懐中電灯。乾電池式やUSB充電式などの給電方法のほか、連続駆動時間、スマホなどのガジェットへの供給機能の有無にも注目したい。

17. 大容量パワーバンクと超高輝度LEDを搭載

ロゴス
「野電 パワーストックランタン 2600・フルコンプリート」(2万5850円)

大きな充電容量と超高輝度1300ルーメンを実現したロゴスの定番ライトです。充電能力はスマホ10台分、タブレットだと3台分に対応。災害時の明るさ確保はもちろん、スマホの充電にも活躍します(LOGOS 広報課/中井さん)

スマホ約10台分を充電できる大容量パワーバンクと、暗闇でも全体を明るく照らせる1300ルーメンのLEDを装備したモデル。防雨・防塵で耐久性に優れ、コンセントはもちろん、車のシガーソケットの2電源に対応しているので、停電などの緊急時でも安心だ。

▲ライトの使用時でも、スマートフォンやタブレットなど2台のデバイスを同時に充電できる

▲ねじ式の強力マグネットが付属。ハンドル部分に付ければ車や鉄製ポールにも設置可能だ

 

18. レギュレーター搭載で安定した光量を放つ

SOTO
「レギュレーターランタン」(7700円)

日常的に常備しやすく、支援物資としても比較的届きやすいカセットガスを燃料にしています。乾電池が品薄になることも予想されますので、カセットガス式のランタンもご用意いただけると安心です(SOTO 広報担当/坂之上さん)

ガス式のテーブルランタン。マイクロレギュレーターを搭載しており、低温下や連続使用時にも安定した光量を放つことができる。火の優しい光で、周囲の迷惑にもなりにくい。災害時に電気は供給不足に陥りやすいため、いざという時に持っておいて損はないアイテムだ。

▲マントルの明るさは15ルクス(80W相当)。温かみのある光がテーブルを照らす

 

19. 頭に装着すれば両手での作業を妨げない

モンベル
「パワー ヘッドランプ」(3190円)

単4形の乾電池3本を使用する製品。スペック面では明るさ300ルーメンや照射距離70mを誇り、とても明るいオススメのヘッドランプです(モンベル 広報部/長井さん)

照射距離70mと遠くまで照らせるヘッドランプ。両手が空くので、夜間のテント設営や調理などに活躍する。照射パターンは手元を見やすくする「電球色モード」、歩行範囲を照らす「ワイドモード」、遠方を照らす「スポットモード」の3種類。防水仕様で突然の悪天候にも対応できる。

 

20. 取り外し可能な4つの発光パネルと充電ポートを装備

コールマン
「クアッドマルチ パネルランタン」(1万1800円)

取り外し可能なパネルはマグネット式。持ち手をフックに引っ掛けたり、立てたりできます。USB充電ポートもついているなど、マルチに活躍する一台です(ニューウェルブランズ・ジャパン コールマン事業部 マーケティング本部)

8本の発光部のうち4つの発光パネルが取り外し可能で、トイレに行く際や複数人での利用で便利だ。本体の連続点灯時間は最大で400時間、携帯の充電もできるUSBポートもあり災害時に使える性能を有している。乾電池式なので充電ができない場合でも安心だ。

▲取り外したパネルはスタンドで立てかけられるほか、持ち運んで懐中電灯としても使える

 

21. 手のひらサイズのかわいいランタン

スノーピーク
「たねほおずき」(6380円)

小型ながら十分光量もありベッドサイドなどに置いておくと便利なアイテムです。現行モデルは乾電池式となっていますが、2024年の新作では充電式も登場します(スノーピーク 広報課/木下さん)

球形デザインが目をひく直径62mmの手のひらサイズランタン。本体上部にマグネットキャッチを装備しているので、ヒモに通して吊るしたり、鉄製品に取り付けたりできる。ろうそくのように自然でゆらゆらとした「擬似ゆらぎ機能」が落ち着きのある空間を演出する。

▲雰囲気のある優しい明るさが特徴のひとつ。普段は読書灯など間接照明としても使える

 

22. オシャレな見た目に機能性も豊富なライト

BAREBONES
「エジソンライトスティックLED2.0 アルミニウム」(9900円)

ロープ状に巻かれたLEDライトを灯せば、ランタンの代わりになります。普段使いはもちろん、アルミニウム製で軽量仕様なので、いざという時にはサッと持ち出す事ができます(エイアンドエフ/赤木さん)

小型のハンドライトで、本体に巻きつけられたロープ状のLEDが点灯し、ランタンとして機能するユニークなデザインが特徴的。144gと軽量なのでカバンやポケットにサッと入れて持ち運びもラク。充電式で繰り返し使え、4~5時間の充電で最大80時間駆動する。

▲ロープ状の明かりは見た目も華やか。上部からも照射すれば懐中電灯としても使える

 

23. 乾電池でも充電でも駆動スタンダードなランタン

コールマン
「ラギッドパッカウェイランタン(メタリックグリーン)」(5830円)

グローブ部分が本体に収納できてコンパクトに持ち運べます。スマホなどの充電が可能なUSBポートもあって、災害時などでも便利です(ニューウェルブランズ・ジャパン コールマン事業部 マーケティング本部)

やわらかい色の暖色モードとはっきり照らす寒色モードの切り替えが可能なので、活動時から就寝時までをカバーしている。アルカリ電池とリチウムイオン電池の両方が使用でき、USBポート搭載で携帯の充電も可能なのは、防災の観点からも非常に役立つ機能といえるだろう。

 

■アウトドアメーカーだからこそできる防災への取り組み

メーカーのなかには、被災地への物資提供や復興活動の支援、防災術の啓蒙イベントなどさまざまな取り組みを行っている企業もある。いくつかの事例とその様子を見てみよう!

▼復興活動やノウハウ周知にも尽力!

阪神淡路大震災をきっかけにモンベル代表・辰野氏の発案で発足された「アウトドア義援隊」。今年1月に発生した能登半島地震でも、被災者を支援するため現地で活動を行っている

▲自社自身も被災した石川県羽咋市のモンベルの北陸総合センターを拠点とし、各地へ物資を届けている

 

▲コールマンでは物資提供などの復興活動のほか、公式サイトで防災術を紹介。要チェックだ!

▲SOTOではガス器具や焚き火などを活用し火の扱いを覚えられる「火育教室」も開催

 

▼より災害時・緊急時を意識した製品にも注目!

モンベル
「浮くっしょん」(9350円)

東日本大震災をきっかけに開発されたライフジャケット。畳めばクッションになるので、普段からイスの上などの身近な場所に置いておくことができる。場所を知らせるホイッスル付き。

モンベル
「エマージェンシーシート」(594円)

体からの熱を反射して、体温の低下を防ぐ防寒シート。アウターとは異なり、全身をカバーすることができる。軽量コンパクトなので防災カバンに家族の人数分を入れておきたい。

※2024年3月6日発売「GoodsPress」4月号68-73ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

<文/山本晃平>

 

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