防災食は買っておしまいじゃない!“使いながら備蓄”でしっかり管理【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

Q. “使いながら備蓄”とは?

A. いつものものを多めに買って、使い切る前に補充すること

食料や日用品は“普段から使っているものを多めに買い、古い順に使って、使い切る前に買い足す”という備蓄法です。災害時に「期限が切れていた」「うまく使えない」といったトラブルを避けられます。また、管理の負担や災害用のコストがかからず、非常時もいつもの生活を保てるというメリットもあります。(国崎さん)

 

Q. 食料はどれくらい買い足せば良い?

A. 推奨は10日分。意外と家にはストックがある!

「同居者数×10日分あると安心」と話すと誰もが「そんなに備蓄していない」と答えます。それは非常食を想像するからでしょう。でも、冷蔵庫をのぞくと大体3日分程度、米、乾麺、レトルト、シリアル、乾物類など常温保存のストックを合わせると10日分はあるものです。災害時は時間の余裕がない場合も多いので、1日2食計算で良いでしょう。(国崎さん)

 

Q. どんなものを買っておけば安心?

A. まずは、食べ慣れた乾麺など常温保存できるものを

食べ慣れたメーカーの乾麺や餅、缶詰や瓶詰め、レトルト、フリーズドライ食品、ドライフルーツ、ナッツなど、長期保存まではいかずともしばらく常温保管できるものがあると安心。災害時は冷蔵庫内の食材を効率的に消費するために、鍋料理をオススメしています。麺や餅ならそこに足せて、ボリュームも出ます。そうめんは茹で時間が短く、使いやすいですよ。(国崎さん)

 

Q. 使いながら備蓄を続けられるか心配…

A. “ハッピーになるもの”を準備しよう

“箱買いして嬉しくなるもの”を準備しておきましょう。これを『ハッピーストック』といい、我が家では備蓄する飲料を水だけでなく、ジュースや炭酸、豆乳など家族それぞれの好きなものを大人買いしています。レトルト食品もフカヒレスープにしたって良いんです。日々の消費も追加購入も楽しくなりますよ。(国崎さん)

 

Q. 食品以外に備えておくべきモノは?

A. 調理ツールとオーラルケア用品はマスト

ライフラインが止まっても調理できるよう、カセットコンロを備えておきましょう。 お湯を沸かせる暖房器具を普段から使うのもオススメ。忘れてはいけないのが、オーラルケア用品。水がなくても気兼ねなくケアできる、液体ハミガキが◎。お口のケアは肺炎や口臭ストレスを防ぐためにも必須です。(国崎さん)

 

■備えておきたいアイテムリスト

・カセットコンロ
・ガスボンベ
・ゴミ袋
・ラップフィルム
・液体歯磨き
・常備薬
・除菌シート
・汗拭きシート
・クレンジングシート
・ドライシャンプー
・目薬
・トイレットペーパー

 

■なかなか始められない人にオススメ! 備蓄セットを購入して自分に合うストックを考えよう

アサヒグループ食品
アマノフーズ
「ローリングストックBOX」(5454円)

※取り扱いは「アマノフーズ公式通販サイト」のみ

フリーズドライ18品とパックごはん3つが入ったセット。1人が1回の食事で2品ずつ食べれば(1日3食なら)3日分となる。雑炊やリゾット、麺といった主食の他、牛肉の卵とじやシチューなどメインとなるものが入っているので、食べながら「自分に合う備蓄は何か」を考えるキッカケにしよう。

※2024年3月6日発売「GoodsPress」4月号90-91ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【わが家の最新エマージェンシーギア選び】

<取材・文/竹林佑子 イラスト/ato>

 

【関連記事】

◆日本は火山列島。「噴火災害」を想定した備蓄セットで火山灰対策を。
◆「防災備蓄品収納ボックス」が見えるところに出しておけるデザインってのはイイ!
◆もしもに備える。無印良品から4年保存可能な「白米」など備蓄食品4種類が登場

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする