【趣味の傑作ギア買い物リスト】
日本では乗っている人を見かけることが少ないオープンカー。しかし、圧倒的な解放感と“風を感じて”走れる非日常的な体感は何ものにも変え難い魅力。ルーフを閉じれば普通のクルマと何ら変わらぬ快適性も得られる1台二役という付加価値が、特別感や所有欲も満たしてくれる。
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ルーフトップが開くオープンカーは、海外メーカーでは、まだ多くラインナップされている。しかし、新車で買える国産モデルは、もはや絶滅危惧種と言っていい。
「日本では現行車種のオープンカーは、本当に数が減りましたよね」とモータージャーナリストの竹岡圭さん。
「実は私の初めてのクルマはホンダ・ビートという、ミッドシップレイアウトの軽自動車のオープンカー。それに魅了されてしまい10年街乗りした後、今もレースカーにして持ってます」
オープンカーは髪が乱れる、日焼けする、同乗者と会話し難いと敬遠する人もいる。しかし、実はそこが一番の魅力。
何と言っても圧倒的な開放感を味わえるのだ。陽光や風に体を包み込まれるような感覚で走れる。今は空力も考えられているので、運転席や助手席への風の巻き込みもあまり気にならず、同乗者との会話もしやすい。
むしろ、オープンカーは、キビキビと動くスポーティな走行性能を持つ車種が多いので、そんな風音を聞きながら走らせれば、クルマと一体になって自分の手足で“操っている”という実感が得られる。また、個性的なデザインは、特別な所有欲も満たしてくれる。
一度はそんなクルマに乗ってみるといいだろう。
モータージャーナリスト/竹岡圭さん
クルマ選びから、愉しさ満喫のカーライフまでサポートし、バラエティTV番組のMCも務める自動車評論家。ラリーやレースにもドライバーとして参戦中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長。日本・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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