スマホカメラ"進化”の最前線に迫る【買って得モノ&夏のトレンド大調査】

【買って得モノ&夏のトレンド大調査】

スマホの機能の中でも進化が著しいカメラ。特に最近はレンズやセンサーなどを強化した高性能モデルが続々と登場。驚くほどに美しい写真を撮れる最先端のスマホカメラに迫る。

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スマホには年々多彩な機能が盛り込まれていくが、中でも各メーカーが注力しているのがカメラ機能。画素数アップやレンズの複眼化に加え、近年は編集機能やAIの採用も話題になっている。最新の上位モデルにもより高性能化したカメラが搭載されているが、注目すべきは「自然で美しい本格的な写真を撮れること」だとITライターの村元さんは指摘する。

「少し前はAIによる補正で色の鮮やかさや肌がきれいに撮れることが注目されていましたが、最新機種では自然な仕上がりを強調する機種が目立ってきました。これはセンサーサイズの大型高性能化やレンズ性能が向上するなど、ハード面の進化によるところが大きいでしょう。RAW撮影にも対応し、プロカメラマンも納得する本格カメラのような画質に迫っています」

レンズに関しては複数枚を横に配置し、プリズムで屈折させるペリスコープ型を採用するものも登場。本体の厚みを保ったまま光学5倍以上の望遠ズームが可能な機種が増えてきた。

「デジタルズームではなく、画質が劣化しない光学ズームで望遠撮影ができる機種が昨年あたりから増えています。一部の機種ではこれをポートレートやマクロ撮影にも利用し、自然なボケ味や歪みのない接写も楽しめるようになってきました」

一方で、AIや編集機能など従来からある機能もブラッシュアップされている。

「AIによる補正はよりナチュラルになってきた印象で、消しゴムマジックに代表される編集機能は被写体の移動や明るさなどの緻密な補正など、自由度が増しています。また、HDRも強い逆光での黒つぶれや顔の影をきれいに明るくするなど、より高度に進化しています」

手軽に撮れて本格画質、さらに撮影後の編集も簡単と、スマホのカメラは専用機に迫る高性能化が進んでいる。「高性能モデルを撮影メインの2台目として持つ人も増えている」(村元さん)ようで、ますます活躍の場が広がっていきそうだ。

ITライター/村元正剛さん
iモードが開始された1999年からモバイル市場を追い、新機種のレビュー記事などを雑誌やWeb媒体に寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている

 

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