【買って得モノ&夏のトレンド大調査】
物価高騰に伴って家電の価格も上がり気味の昨今。そんな中で家電量販店や家具店などが展開するプライベートブランド(PB)の家電が注目を集めている。全ての家電が揃うわけではなく、機能がシンプルなものが多いが、やはり手頃な価格設定なのは大きな魅力。その実用性と賢い選び方を考える。
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最近、イオンやニトリに買い物に行くとプライベートブランド(PB)の家電を目にすることが増えたと感じる人も多いのではないだろうか。自社で手掛けるのではなく、他のメーカーに開発・製造を委託するPBは、食品から日用雑貨まで幅広く展開されているが、近年は家電でも製品が増えてきた。家電プロレビュアーの石井和美さんもこうした動きを実感している。
「昔から存在していたジャンルではあるのですが、ここ数年でかなり増えてきた印象です。従来は品質に不安を持つ人もいたのですが、最近はフットワークが軽い国内の中堅家電メーカーの参入や海外メーカーの技術力が上がったことで、しっかりした製品が増えていると思います。その上で、機能を絞りデザインをシンプルにして、流通コストも抑えているので、価格は手頃。種類や機能など目的に合うものがあれば、お得な買い物になると思います」
とはいえ、全ての種類の家電が揃うわけではなく、トレンドの最新機能などが備わっていないものも多い。納得できる製品を見つけるには、どんなところに注目すべきだろうか?
「多機能や大容量なタイプは少ないので、シンプルな用途で割り切って探すべきでしょう。普段使っている家電にサブ機として追加したり、季節限定で使うものを選んだりすると間違いないと思います。逆に使用頻度の高い家電は、やはり大手メーカーなどの製品を選ぶ方が満足度は高いはず。サイズ感や細かな使い勝手も大切なので、できれば店頭で実物を見たり、口コミなどを参考にしたりして賢く選びたいですね」
家電プロレビュアー/石井和美さん
調理家電や生活家電、日用品のお役立ちグッズなどを中心に製品レビューを得意とし、Webや雑誌などで多数執筆。2018年より家電をレビューするための一軒家「家電ラボ」を開設し、幅広い家電に触れている
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