【GP2024上半期AWARD】
ー乗り物部門・エコカーー
<大賞>
■期待のEVが全グレード揃って発売に
日産
「アリア/アリア NISMO」(659万100円~)
国産EVの本命とも言えるモデル。スポーティな NISMOのB9グレードでは435馬力を発揮するモーターを搭載し、加速レスポンスやe-40RCEも専用チューニングとされ、俊敏な走りが味わえます
2021年の特別限定車の受注を開始し、2022年に2WDのB6グレードを発売するも受注を停止していたが、今年3月に全グレードの販売がスタート。バッテリー容量を増した B9グレードや、4WDモデルも登場し、5つのグレードが揃う。6月からは専用の加速チューニングなどをほどこされた「アリア NISMO」も発売され、国産EVの選択肢を一気に拡げた。
<インポート賞>
■新世代MINIのEVモデルが誕生
BMW
「MINI ACEMAN」(491万円~)
MINIにも電動モデルは存在しましたが、EV専用モデルが用意されるのは初。円形のセンターディスプレイがタッチパネルとされるなど、インテリアもMINIらしい
新たに登場したMINIのEV専用モデル。愛らしいルックスは同ブランドの伝統を継承するものだが、ヘッドライトが多角形とされるなど随所に革新的な要素が採用されている。グレードはEとSEの2種類で航続距離はそれぞれ310kmと406km。
<ハイブリッド賞>
■独自の2モーターハイブリッドがさらに進化したSUV
ホンダ
「VEZEL」(288万8600円)
前モデルに比べてEV走行領域が拡大され、エンジンがかかる頻度が減ったため、エコカーとしての魅力が増しました
SUVの人気モデルだが、実は販売の9割はe:HEVと呼ばれるハイブリッドモデルが占めている。今年のマイナーチェンジでバッテリーの使用範囲を8%拡大し、EV走行の可能な領域が増え、さらにエコカーとして進化した。
<プラクティカル賞>
■軽バンの世界にもEV化のトレンドが
日産
「クリッパー EV」(286万5500円)
商用車のイメージが強い軽バンですが、スペース効率に優れ、維持費も安いことから近年は個人ユースも広がっています
日産は軽バンのEVモデルも販売を開始。車体は三菱自動車によるOEMだが、このクラスにはホンダも「N-VAN e:」を年内に導入予定。トヨタ、ダイハツ、スズキの3社も共同で軽バンタイプのEVを手掛けている。実用性の高いカテゴリーだけに、EV普及の強力な後押しとなりそうだ。
■燃料電池車も近々登場予定
ホンダ
「CR-V e:FCEV」※年内販売予定
ホンダは新型の燃料電池車も用意していて、すでに米国で生産が開始されている。外部から充電可能なプラグイン機構も備え、EVと燃料電池車のメリットを併せ持つ。年内を目処に日本と米国で発売を予定している。
※2024年7月5日発売「GoodsPress」8・9月合併号46-47ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/増谷茂樹>
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