三菱鉛筆「uni-ball AIR MICRO」「uni-ball AIR」/ぺんてる「ENERGEL」【KREVAの文具PRESS】

経験のある方もいるかもしれないが、たまに手に力が入りづらい朝が訪れる。無意識に打っている寝返りで、右側を下にしている時間が長かった結果なのだろうか。どうにも手先に力が伝わらず、ただでさえ上手ではない字が暴れ出してしまう。そんな時に手に取りがちなペンがある。これなら自分の好きな字が書ける! という幾つか出会えたペンの中のひとつ、「uni-ball AIR MICRO」(以下 MICRO)だ。

銃弾のような見た目の非常に特殊な構造のペン先をしている。HPには「従来ボールペンでは表現できなかった、トメ・ハネ・ハライやメリハリのある文字。ボールペンでありながら、世界で初めて書き方・筆圧によって描線幅を変化させることができます。」とある。まさにその通り。ボールが滑り過ぎずにしっかり止まってくるのが心地よい。俺好みだ。

ここで語りたいのがボール径による違い。先述のMICROが0.5mmで、「uni-ball AIR」(以下AIR)が0.7mm。たった0.2mmの違いだがその差は大きく感じる。自分は MICRO派だ。

▲ボール径や先端構造の違いに注視してみるとまた面白い

どちらがどちらかわかりやすいようにその差をデザインでつけてくれている。AIRは白に黒の縦線が入ったようなデザインでツルっとした表面。MICROは黒にほぼ同色で幾何学模様があしらわれていて、優しく爪を立てると凹凸を感じる事ができる。この違いも自分的には大きく、軸の太さまで違うのかと感じてしまうほどだ。MICROのほうが引き締まっていて、AIRの方は少し丸みを帯びているように思えるのだ。あまりに気になったのでデジタルノギスやスケールを買って調べてみたのだが、どうやらボディ自体は同じようだった。用途によって使い分けている。

0.5mm、0.7mmの違いといえば「ENERGEL」の話を外せない。試し書きをした時にそのあまりの書き味の違いに驚いたのだがそれもそのはず、なんと先端の構造が違うのだ。是非店頭でその目で確認してみてほしい。きっと“溢れんばかり”と言いたくなるようなインクの魅力を、線の太さごとにしっかりと伝えたくてこうなったんだと思う。

そして、この文章を書くにあたり改めてENERGELを使おうと思いそれぞれのボール径、箱入りのものをストックから取り出して気づいた。箱に表示されている0.7、0.5の文字それぞれでフォントを変えて太さの違いを表現していた。

自分もモノを生み出す人間。細部までこだわって皆を喜ばせたい。

<写真・文/KREVA 写真(キービジュアル)/藪内努 ヘアメイク/結城藍 スタイリスト/藤本大輔(tas) 構成/TOMMY>

シャツ:2万6400円(マスターキー/ティーニーランチ)、眼鏡:3万7290円(オリバーピープルズ/ルックスオティカジャパン カスタマーサービス)
※2024年7月5日発売「GoodsPress」8-9合併号119ページの記事をもとに構成しています

>> 連載【KREVAの文具PRESS】

 

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