デジタルvs.アナログ「ビジネスウォッチ」究極の1本【GP2024上半期AWARD】

【GP2024上半期AWARD】

遊び用の時計とは別に、ぜひ一本は持ちたいのが仕事やフォーマルな場で着けるビジネス時計。本項では日本製の高機能時計に加え、コスパ最高の機械式モデルも視野に入れて紹介する。

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ビジネス時計にとっていちばん大切な基本機能は、精度と使いやすさ。つまり、電池交換などの手間がなくて、どんな場所に居ても、正確な時刻をしっかり教えてくれること。

大賞に選んだGPSソーラー電波腕時計「セイコー アストロン」のこのモデルは、GPS衛星電波の受信機能とソーラー機能で、これらふたつの基本機能を完璧に実現。また自慢の、ホームタイムとローカルタイムの表示を一瞬で入れ替えられる「タイムトランスファー機能」付きのデュアルタイム機能に加えて、新たに1/20秒ストップウォッチ機能まで搭載。世界を旅する人にとって最高の「旅時計」であると同時に、スポーツウォッチとしても満足できる1本になっている。GPSソーラー電波腕時計はこのモデルで、道具としての完成度がさらに高まった。

また、このようなハイテク最先端モデルが登場する一方で面白いし、ぜひ楽しんでほしい新しいトレンドが、スイスでも日本でも続々とリリースされているコストパフォーマンス最高な「お手頃価格の機械式モデル」。スイスのレイモンド・ウェイルの「ミレジム」もシチズンの「シチズンコレクション限定モデル」シリーズも世界中でその人気は高まる一方。この背景には製造技術の進化がある。

どれも価格をはるかに越える品質なだけに買って間違いない1本だ。

時計・モノジャーナリスト/渋谷ヤスヒト
モノジャーナリスト、時計ジャーナリスト、編集者。元・本誌副編集長。1990年代後半の編集部在籍時代から電子手帳などの個人用デジタルデバイスを愛用。現在もさまざまなスマートウォッチをテストし愛用している

 

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