長持ちは当たり前!? 旨さを追求した保存食の新常識!【日常に防災を意識する「ニチボ」のススメ】

■栄養満点で腹持ちも良い老舗牛丼屋の保存食

吉野家
「吉野家 缶飯4種6缶セット(非常保存食)」6缶4860円 ※公式通販サイト価格)

玄米を使用しているので栄養価が高く腹持ちのいい食事が摂れます。温めなくてもいいので手軽で、災害時でもお店の味が楽しめるのがうれしいですね(島本さん)

白米と比べて食物繊維7.8倍、ビタミンE26倍という高機能玄米「金のいぶき」と、具をあわせた缶詰。牛丼はお店で提供しているのと同じ具を使用している。温めても温めなくても食べられるので被災時などでも吉野家の味を味わえる。牛丼、豚丼、焼鶏丼、焼塩さば丼の全4種。

▲お店の味を缶に閉じ込め、そのままでも美味しく食べられる。温める場合は湯せんするか皿に移して電子レンジで

■5年間も保存可能で味も良い備蓄パン

パン・アキモト
「アキモトのパンの缶詰」(各540円)

災害時は食欲が落ちることもあるので、柔らかくて食べやすいパンは備蓄しておきたいひと品。ジャムのフルーツの香りと程良い甘さにもほっとします(島本さん)

1995年の阪神淡路大震災をきっかけに試行錯誤を重ねて誕生したパンの備蓄食。特殊な製法でパンの柔らかさはそのままに缶に封入。ジャムを使用した甘めの味で、5年という長期間保存できるのに食感や風味、味わいが変わらないのが特長。1缶に「まもり高める乳酸菌L-137」100億個入り。

▲オレンジ、イチゴ、ブルーベリーのジャムを練り込み、柔らかい食感と程良い甘さでそのままで美味しく食べられる

■加熱しなくても食べられる半年保存できる豆腐

森永乳業
「森永絹とうふ」(12個入り:2009円)

▲1箱12個入りだが常温保存できるので日常的に買い置きしておくのにも便利。ローリングストックにもぴったり

醤油やポン酢、ドレッシング、鰹節などをかけるだけで調理も簡単。柔らかくて滑らかなので、災害時の食欲がない時でもつるんと食べられます(島本さん)

紙パックに無菌充填するロングライフ製法により、常温で最長216日保存可能。大豆を水に浸けず、皮と実を分離させてから潰して作る挽き搾り製法で作った豆乳を使用。皮由来の苦みなどの雑味がなく、大豆本来の甘味と風味、滑らかな舌触りが楽しめる。1丁にタンパク質が14g含まれる。

■味のバリエーションも豊富なアルファ米の代表格

尾西食品
「尾西のアルファ米」(378円~410円)

軽量&コンパクトで備蓄しやすく、白飯以外にもわかめごはんや五目御飯、ドライカレーなど味のバリエーションがあるのもいい(島本さん)

袋の中から脱酸素剤とスプーンを取り出し、お湯か水を注いでかき混ぜて指定の時間を置いたらそのまま食べられる。白米もあるが、ご飯に味が付いているものなら、そのままでも美味しく食べられる。1袋260gで茶碗約2杯分と食べ応えもある。アレルギー物質28品目不使用。

▲お湯または水を160ml注いで袋を締め、熱湯なら15分、15℃の水なら60分待ち、軽くほぐしてから食べる

<普段から食べているあの味も実は保存食に転用できる!>

■栄養満点でストレス緩和にも役立つ王道ビスケット

江崎グリコ
「ビスコ保存缶」(534円)

▲賞味期限は製造日より66カ月で幼いころから慣れ親しんだ味と同じ。個包装になっているので買い置きとしても◎

甘いものにはストレスを軽減する効果があります。乾パンに比べビスコはソフトなのでのども乾きにくく、水がなくても比較的食べやすいと思います(島本さん)

長期保存ができるビスコは保存食として利用できる。カルシウム、ビタミンD、B1、B2がたっぷりの乳酸菌クリームをサクッとしたビスケットでサンド。やさしい甘さで飽きがこないので、老若男女問わず美味しく食べられる。缶に5枚入りが6パック入っていて小分けに食べられるのも便利。

■たんぱく質が含まれていて不足しがちな栄養を補える!

マルハニチロ
「さば水煮・みそ煮」(各346円)

▲そのままでもご飯のおかずになる。良質なたんぱく質や青魚に含まれる成分など栄養面でも優れている

水煮・みそ煮の2種あるとベスト。水煮ならサラダやスープ、みそ煮ならおろししょうがをちょい足しなど、いろいろなアレンジができます(島本さん)

脂ののったサバを塩だけでシンプルに仕上げた水煮と、家庭的な味に仕上げたみそ煮。骨まで柔らかく煮込んでいるので、サバの美味しさを丸ごと味わえる。缶切り不要で食べたい時にいつでも食べられ、DHAやEPAなどの栄養素も手軽にとれる。アレンジして使えるので日常的に常備しておきたい食品。

■インスタントラーメンも災害時にオススメ

日清食品
「チキンラーメン」(146円)

▲お湯を注いですぐに食べられるだけでなく、そのままかじったり、砕いてご飯にかけたり混ぜたりしても。卵との相性のよさも知られている

味が濃すぎないのでのどが渇かずに済みます。また、お湯がなくてもそのまま食べられるのはもちろん、袋に水を注いで20分待てば食べられます(島本さん)

お湯かけ3分、煮込んで1分で調理できるインスタントラーメン。麺に味が付いていて調理が簡単。日常的に食べるものなので少し多めにストックしておけば、そのまま非常時の備えになる。そのままかじる用の「0秒チキンラーメン」もあるが、チキンラーメンをそのままかじっても美味しい。

 

<ちょい足し&ひと手間で味が段違い! お手軽防災食活用レシピ>

■豆腐と叩ききゅうりの塩昆布和え

<材料(作りやすい分量)>
常温豆腐 1丁
きゅうり 1本
白いりごま 適量
塩昆布(A) 10g
ごま油(A) 小さじ2
醤油(A) 小さじ1

1. きゅうりはポリ袋に入れ、麺棒で叩いて粗く砕く。
2. ボウルに①と手でひと口大にちぎった豆腐、Aを入れる。
3. 豆腐がつぶれないようにさっくりと混ぜ、器に盛り、白いりごまを振る。

■アルファ米で簡単五目ちらし

<材料(作りやすい分量)>
アルファ米(白米) 2袋
五目ちらしの素 1袋
厚焼き玉子 一切れ
きゅうり 1/2本
付属の海苔ごま 適量

1. アルファ米は熱湯を注ぎ時間通り置く。
2. ボウルに①を入れて木べらでほぐし、五目ちらしの素を加えて混ぜる。
3. 厚焼き玉子ときゅうりは1cm角に切り、②に加えさっと和える。
4. 器に盛り、付属の海苔ごまを飾る。

※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号88-89ページの記事をもとに構成しています

>> 特集【日常に防災を意識する「ニチボ」のススメ】

<文/岡部礼子>

 

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