今年注目の文具はコレ! 「日本文具大賞2024」グランプリ&優秀賞を一気見せ!【最新ヒット良品と秘密基地づくり】

<サステナブル部門>

日々の消費が早く、買い替えも頻繁な文具だからこそ、プラスチック使用量の削減やリサイクル素材の採用といった取り組みは重要だ。

【優秀賞】

■サステナブル性とデザイン性を兼ね備えた紙ファイル

イムラ
「紙エール(透明加工)紙ファイル(リサイクル可能)」

紙自体を透明に加工することで、プラスチックの窓を貼り合わせる必要を無くすというアイデアが光っていました。また再生紙としてリサイクルできるエシカルな点はもちろん、要望に応じてオーダーメイドでデザインできる、製品としての自由度の高さも優れた点です(髙橋さん)

リサイクル適性の高い紙ファイル。半透明の窓部分も含め、すべて紙にリサイクルできる点が大きな特長。しかも窓部分の形は自由にデザインでき、透明度が高いため、窓から見た中身の文字やQRコードの読み取りが可能だ。

【優秀賞】

■廃材をアップサイクルして作られた新型メタルペンシル

サンスター文具
「Re:メタシル」(990円)

黒鉛と金属を含んだ特殊芯で作られた芯は、プラスチックと金属が混ざったような新たな質感で、そのネーミングに思わず納得。さらにボディ素材に帆立などの廃材を使用するなど、“プラスチック使用量を徹底的に削減しよう”という開発コンセプトにも好感が持てます(髙橋さん)

削らずに約16kmも書き続けられるえんぴつ。滲まず、消しゴムで消せるので水彩画などの下書きにも対応。本体が噴石、牡蠣殻、卵殻、帆立殻などの廃材を約40%含んだプラスチックで作られており、環境にも配慮されている。

【優秀賞】

■エコな素材&ポップなデザインで、楽しく環境にも配慮

プラス
「ノリノ 紙ケース入りテープのり」(275円)
「ホワイパー 紙ケース入り修正テープ」(275円)

プラスチック使用量削減という環境課題に向き合った結果、デザイン的にも目を引く新鮮な製品に昇華されています。ありきたりなジャンルも、サステナブルの視点でリプロダクトすることで新規ユーザーにアピールできるモノに生まれ変わる。そんな可能性を感じました(髙橋さん)

プラスチック使用量を従来比40%〜47%削減したエコなテープのりと修正テープ。紙ケース、キャップと本体プラスチックは簡単に分別できるよう設計されており、リサイクルしやすい。持っているだけで楽しいポップなデザインも魅力。

【優秀賞】

■水彩絵の具としても使える、世界初のゼロダストペンシル

北星鉛筆
「大人の水彩色鉛筆3.3スターターキット」(8800円)

芯がスライド式になっていて削りカスが出ないだけでなく、削った芯や折れた芯をクレヨンや水彩絵の具のようにも使えたりと、ゼロダストな開発コンセプトに挑む志の高さに一票! “循環型鉛筆産業システム”に取り組んでいる企業姿勢も評価したいポイントです(髙橋さん)

手に入れた瞬間、すぐに絵が描ける便利な13色の芯スライド式水彩色鉛筆セット。芯の出し入れが自由自在で、そのまま描くだけでなく絵の具としても使用可能。芯の削りカスや短くなった芯も絵の具として無駄なく使える。

>> 特集【最新ヒット良品と秘密基地づくり】

※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号52-55ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/TOMMY>

 

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