しかしながら世の中の人々は、ペンすら持っていない、文字なんてしばらく書いていないという人も多いらしい。特にヨダレを垂らしながら「なんか良いモノはねぇがぁぁぁ!」と物欲の向かう先を求めている読者には、このエッセイ調文具連載など完全スルー対象となってしまうだろう。
そこで今回はそんな読者も思わず手が止まる、みんな大好きランキング形式で、自分が実際に使ったペンを紹介していきたいと思う。毎朝ノートの左上隅に使用したペンの名前を書いているので集計は容易だ。期間は2024年4月13日から8月13日までの直近4カ月間に絞ってみた。順位、使用回数、名称という並びで早速発表してみよう。
<第5位・10回>
Schneider
「One Business」
濃く滑らかなインクフロー、それでいて速乾性も高く手が汚れない。手汗でも全く滑らない特殊なグリップとペン先の構造につい手が伸びる。唯一の海外勢(ドイツ製)。
<第4位・11回>
ぺんてる
「筆タッチサインペン」with「伊東屋ペンジャケット」
気持ち良く好きな文字が書ける。カラーはブルーブラック。長い時間文字を書くときにペンが軽いと握力が必要になってくるということで、伊東屋のペンジャケット(ネイビー)で一気に25g超えに。ペンジャケット廃盤は残念。
<第3位・13回>
ZEBRA「Filare Direction」
他には無い、高級サインペンという世界をまさに指し示してくれた1本。大満足の30gに迫る重さも心地よく感じる。シルバーをチョイス。
<第2位・14回>
三菱鉛筆
「uni-ball AIR MICRO」
前回のこのコーナーで詳しく紹介したのでそちらを是非ご覧いただきたい。なんなら読まずにポチッて見るのもいいだろう。
そして堂々の
<第1位・35回>
ぺんてる
「Tradio プラマン」
自分でも驚くほどの圧勝だった。思い返せばこの時期、一番自分らしい文字が書けるのがTradioだよなと何度も感じていた。万年筆はインク量の揺らぎによって独特の風合いがでる。
このプラスチック万年筆、「プラマン」はペン先の独特な構造により線幅で強弱が付く。その具合が絶妙。ちなみに黒と青の両刀使い。ブルーブラックのカートリッジを熱望している。逆輸入モノやコラボものでポップなカラーのペン軸も存在するのでお好きなものを是非1本。以上。
ちなみに写真はTradioの替え芯。黒3本青2本。このくらいあればしばらくは安心か。
<写真・文/KREVA 写真(キービジュアル)/藪内 努 ヘアメイク/結城 藍 スタイリスト/藤本大輔(tas) 構成/TOMMY>
※2024年9月6日発売「GoodsPress」10月号123ページの記事をもとに構成しています
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