ベテランもビギナーも注目! スタイリストが2025年のゴルフアパレルの動向を大予想!

■2025年を大胆予想! キーワード別に見るゴルフウエアのトレンドとは!?

年を追うごとにファッショナブルなアイテムが増えてきたゴルフウエア。その様相はまさに、多様性の時代を象徴しているかのようです。どの服に的を絞るかはきっと悩みのタネとなるでしょう。そこで、指針となりうる5つのキーワードを注目作とともにお届けします。

1. ミリタリーとは一線を画す、ゴルフシーンと親和性の高い“リアルツリーカモ”

カモ柄と聞くと軍物をイメージしがちですが、ここでいうカモ柄とはリアルツリーカモのこと。アメリカのリアルツリー社がハンティングウエア用に開発した柄で、自然に溶け込みやすいよう写実的に表現しているのが特徴です。自然と相対するゴルフとの親和性の高さも手伝い、今季盛り上がりを見せる予感。

90年代にストリートシーンで多用された柄をゴルフシーンでも

エディフィスゴルフ×クラブハウス“ダイナミックレンジ”
「ウォームアップハーフジップ」(2万4200円)

総柄デザインはこれまで幾度となく採用されてきましたが、迷彩柄はいわばマイノリティ。ただ、海外のファッショニスタやストリート系ゴルフブランドが発信するSNSでよく見かけるようになってきました。キモはあくまでハンティング系ということ。特にプルオーバー型のこちらは、コースでもドライビングレンジ(練習場)でも街でも活躍してくれそう。その万能さもまた今の時代を象徴していますね

"WE SUPPORT AMATEURS" をテーマにゴルフのある生活を提案するクラブハウスとの協業ライン、ダイナミックレンジの新作。こちらは練習場での着用をイメージたデザインで、ゆとりのあるフォルムと伸縮性に優れた生地はスウィングに干渉しません。ハーフジップゆえ通気性の微調整も可能。総柄の個性派と思しき姿ですが、トーンを抑えているため普段の着こなしにもすんなり馴染んでくれます。

>> エディフィスゴルフ

2. ショーツは大人然とした“タック入りのワイド”が主流に

昨今の気象事情を考えるとショーツは欠かせません。今までは開放感を誘う鮮やかな色や総柄、プレーのしやすさを考えたジャストフィットがお決まりでした。ただ2025年は、タック入りのクラシカルなデザインで、街でも主流のワイドシルエットが第一選択肢に挙げられそうな機運です。

ゴルフとスケートボードの融合を試みた画期的コレクションの1本

アディダスゴルフ
「ローリングリンクスツイストウィーブ ワイドショーツ」(1万3200円)

過去に倣えば、ゴルフシーンにおけるショーツはジャストフィット、膝上丈、ノータックがスタンダード。2025年はそこからの脱却が図られるかもしれません。急先鋒がクラシックタイプ。タックが入れられ、シルエットもワイド型がここ数年で目に付くようになってきました。ストリートと親和性の高いスポーツブランドもリリースしているぐらいですから、その流れは今後ますます加速していくでしょう

ゴルフとスケートボードのスタイル融合を試みた「ローリングリンクス」は、ストリートとの親和性も高いアディダスならではコレクションと言えます。通気性に優れ脚の運びも邪魔しないビッグシルエットですが、タックを入れることでウエスト周りを引き締めダラしなさを制御。そのクラシカルなスタイルは周囲との差別化に一役買うはずです(※限定品のため数量限定、在庫切れの可能性があります)。

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3. お馴染みのアースカラーは落ち着きよりも“軽快さ”重視で

自然の中でプレーする競技ゆえ、以前からブラウンやカーキといったアースカラーはゴルフウエアの主色でした。とはいえ、鮮やかな色と比べるといささか暗めのトーンに偏りがち。それが今季は2024年のベージュや白系の人気もあり、全体的に明るいトーンが注目されそうです。

いつもと違う色&素材使いで新鮮に

レノマゴルフ
「ダブルジャージーフーディプルオーバー」(2万7500円)

アースカラー自体、ゴルフシーンでは特に珍しい色ではありません。ただ、昨シーズンはトップスにせよボトムスにせよ小物にせよ、ベージュをはじめとするペールトーンが躍進を遂げました。それはファッションシーンともリンクスするところがあり、おそらくライト層たちの興味もそちらへ向いたことが考えられます。その流れから、いつものアースカラーもペールトーン寄りにシフトしていくかもしれません

身頃はダンボールニットと呼ばれるジャージー素材、フード部はナイロンで構成された異素材ミックスフーディです。そのダンボールニットは、ゴム編みを二重にした生地の中でもトップクラスの厚みを誇り、ストレッチ糸による優れたキックバック性と相まって快適なプレーを約束。同系色ながらトーンの異なる配色にしたことで程良く個性も演出してくれます。

>> レノマゴルフ

4. 紳士のスポーツ同士の融合によるケミストリーを“テニス系アイテム”に見る

他のカルチャーとの融合が、昨今ではゴルフシーンに影響を及ぼしています。その流れを受け、ここ最近囁かれているのがテニスとの親和性。どちらも紳士のスポーツでヨーロッパ発祥ゆえ、相性がいいともっぱらの評判です。現に、それにちなんだアイテムも見られるようになってきました。

ゴルフシーンにもぴったりなテニス出自の大定番

ハイプゴルフ
「Vネックケーブルニット」(2万5300円)

韓国でもゴルフ人気は凄まじく、嗜む若者がここ数年で急増。ただ、それに伴いゴルフ場の使用料の値上げが顕著で、最近だと彼らはテニスへ移行しているとか。それにより、どちらでもプレーできるウエアを手にしていると言います。その波が日本にも届きそうと予想。ケーブル編みニットに代表されるように、テニスのDNAが感じられるウエアは今後ますますゴルフシーンでも見られるようになると思います

ボリューミーな生地厚のこちらは、まるでプレッピースタイルのアイコニックなニットを思わせるような凹凸感のある太畝の編み柄が特徴です。左胸にあしらわれたブロイダリーワッペンや、スポーティさが香るネイビーラインもポイント。軽量かつ吸水速乾に優れるポリエステル糸で仕上げられているため、プレーに支障をきたすこともありません。

>> ハイプゴルフ

5. ゴルフアウターの代表格は“薄手”がキーに

肌寒い日や雨天時、冷房がガンガンに効いた屋内でと、多様なシーンで安心感を与えてくれるのがスイングトップです。これまで防寒着としてプレーヤーを支えてきましたが、昨今の気温の上昇に伴いスリム化。2025年は極薄の1着が良き相棒となりそうです。

従来のイメージよりもモダンで軽やかなスイングトップ

ジービーゴルフ
「スイングトップ」(1万5400円)

スティーブ・マックイーンをはじめとする名優が愛した、伝統あるゴルフアウターといえばスイングトップです。以前は“おじさんアウター”のような見方もされましたが、クラシック回帰の流れや短丈アウターが主流になりつつあるファッションシーンでの注目度も相まって、ゴルフシーンでも見直されつつあります。カギはずばり、ロングランの活躍が見込める薄手。モダンな配色もポイントになるでしょう

胸元にさりげなく落とし込んだロゴを除いてはすこぶるシンプルな1着。とはいえ、滑らかな生地はストレッチ性に富み、撥水性も十分と備えるポテンシャルは高水準です。ただ、本領発揮はやはりゴルフシーズンに入ってからでしょう。なにせ、裏面が凹凸のある二重織りゆえ肌にまとわりつかず、薄手&軽快だけにシーズンを通しての活躍が見込めます。

>> ジービーゴルフ

 

>> 【2025年人気アイテム先取り予測】

<文/菊地 亮>

 

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