【2024年人気アイテム総まとめ】
2024年、&GPの連載「達人のプラモ術」では9作品を製作しました。
2023年からの年越し製作になった、映画『ゴジラ-1.0』に登場して注目を集めたハセガワ「1/48 十八試局地戦闘機 震電」でスタート。
タミヤが再販した「1/24 フィアット500」では、ピカピカの仕様に加えて映画『グランブルー』に登場したボロボロ仕様の2台を製作。個人的にはお気に入りの作品となりました。
続いてハセガワ「1/35 タダノ ラフテレーンクレーン」。そして迷彩パターンがデカールで再現されていたことで話題を集めたイタレリ「1/32 マッキMC.202フォルゴーレ戦闘機」。
イギリスのエアフィックスから直で取り寄せて、国内販売より一足早く製作したイギリス空軍の戦闘機「1/48 ブリストル・ブルドック」は、連載では初の複葉機でした。
さらに、往年の旧キットをアンテーィクな宝箱風の木箱を使いジオラマ仕立てとしたレベル「1/108 ハーバータグボート」。そしてトリを飾ったのはタミヤ「1/24 ポルシェ911 GT3 RS(992)」です。
>> [連載]達人のプラモ術
■2024年のプラモデル業界を振り返る
コロナ渦が一段落し、自粛していたイベントや展示会なども開催。ホビーショー等において出展メーカーによる新製品の数が増え、入場者数も以前の賑わいを取り戻した感がありました。
こうした中、2024年のプラモトレンドを見渡してみると、スケールモデル、キャラクター系モデルなど、多くのジャンルで多様化が加速したように感じられます。さらに、2020年以降の趣味時間の拡大に伴い、長らく趣味のホビーから離れていたシニア層(言うところの出戻りモデラー)が再びプラモデルに目を向けたことが、活性化の要因のひとつになっているようです。こうしたことも背景にあるためでしょう、幅広いジャンルで長らく模型店の店頭から消えていたキットの再販なども目立ちました。
同時に、これまでは一部の濃いマニア向けだったマイナーアイテムがメジャーメーカーから発売されるようになりました。さらには、これまでになかったアイテム(バンダイの盆栽プラモ等)がプラモデル化されるなど、ホビーとしてのプラモデルの多様化、そして模型ファンの多様化が進み、より間口が広くなったように思います。
海外模型メーカーの新製品ラッシュも相変わらずなのですが、続く円安の影響もあり、価格の高騰が続いており、モデラーの財布を直撃しています。
■F-35A、B、Cが揃ったタミヤ
2023年に発売され、いちばんの話題を集めた、そして「達人のプラモ術」でも製作したタミヤ「1/48 ロッキード マーチンF-35BライトニングII」が国内外でも大ヒット。そして2024年12月には、艦載機型となる「ロッキード マーチンF-35C」が1/48スケールで発売されました。
すでに発売されているF-35A、F-35Bと併せて、同戦闘機のバリエーションが揃いました。
また同社ではカーモデルの再販が人気を博しており、「達人のプラモ術」でも製作した「1/24 ファイアット500」は発売直後に完売状態となり、現時点でもタミヤに在庫がないとのこと。
その後に発売された「アルファロメオ ジュリア スプリントGTA」、「ホンダバラードスポーツ無限 CR-X PRO」も人気を集めました。
また特別販売商品(再販)としては、2025年1月に「ホンダ シティ ターボ」の発売が予定されています。
またAFVモデルでは、新金型で「ドイツⅠ号戦車B型」がキット化されました。
第一次大戦の敗戦後、戦車の開発を禁止されていたドイツが初めて量産した実用戦車であり、このⅠ号戦車の発売によりタミヤの“1/35 MM(ミリタリー・ミニチュア)シリーズ”においてドイツ戦車のラインナップが揃いました。
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