【2025ベストヒット大予想】
国内外で注目度が増しているジャパニーズウォッチ。機能やデザインはもちろん、日本人の腕に馴染みやすいサイズ感も魅力のひとつ。そんなジャパニーズウォッチのトレンドについて、時計ジャーナリストの篠田哲生さんに聞いた。
* * *
近年、グランドセイコーの海外進出やG-SHOCKの存在などもあって、日本の時計に対する海外からの評価が高まっている。日本の時計ブランドは技術力に長けており、時計としての性能も高い。そんなジャパニーズウォッチは、和のデザインを取り入れた「日本的ダイヤル」に注目していると篠田さんは話す。
「時計は人が作るプロダクトなので、その国ごとの個性が比較的表れやすいんです。その中で“日本らしさ”の表現として、ダイヤルに凝るブランドが増えています。ダイヤルの表現としてカラーに凝るブランドは多いですが、そこに日本的装飾性を加えることで表現の幅が広がり、さらに魅力が増します」
日本の四季や伝統工芸などから着想を得てデザインされた「日本的ダイヤル」。素材選びや表現も巧みで、機能やサイズを損なうことなくブランドの個性を楽しめるという。腕元のさりげないアクセントにもなるので、ぜひ選択肢に加えてほしい。
時計ジャーナリスト 篠田哲生さん
男性誌の編集者を経て独立。コンプリケーションウォッチからカジュアルモデルまで、多彩なジャンルに造詣が深い。数多くの媒体に寄稿し、時計関連の講演も行う
【次ページ】日本らしさあふれる表現や伝統工芸を用いた美麗時計たち▶
- 1
- 2