■創業60周年。常に最高峰を創造する老舗ビルダー
「CHERUBIM」
ケルビムとは聖書に登場する智天使のこと。真一さんの父、仁さんが1965年に創業。 伝統的なフレーム造りだけでなく、常に独創的で創造的な自転車を創り出している
「R-2 60周年記念限定モデル(25台限定)」(110万3000円/フレームのみは60万円)
スタンダードモデル「R2」と現存する1号車をリスペクトして当時の情熱を蘇らせた。
今野真一さん
ケルビムのチーフビルダー。日本はもちろん、世界中のハンドメイド自転車ショーで数々の受賞歴がある。自社のみならず多くの大手自転車メーカーのアドバイザーも務める
今野製作所
東京都町田市根岸2-33-14
営:10:00〜18:00
休:火曜、水曜
「グラベル」(フレーム:41万円~)
悪路に特化したスケルトンですが、ロードでも乗りやすく汎用性が高いモデルです
ロードを知り尽くしたケルビムが送り出す一台。街中からオフフィールドまで道を選ばずに自由に楽しめる頼もしい相棒になる。キャリアやフェンダーなど各種ダボ穴加工にも対応。
「ピューマ」(フレーム:39万円~)
ピューマはイタリア語で「羽」の意味。まさに高剛性チューブがもたらす加速感としなやかな乗り心地で、レースからロングライドまで幅広い走り方ができる。
<オーダー車製作までの流れ>
▼股下や体の各部位をスーツを作るときのように細かく採寸していく
▼実際の乗車姿勢になってフィッティング。サドルやハンドルなどの位置を決める
▼トップからダウン、シートチューブなど部位によって最適な太さのパイプを選び出す
▼採寸データを元に熟練の職人が手作業で各部位をミリ単位で加工していく
▼綿密に加工された各部位を丹念に溶接したフレーム。あとは塗装とパーツの装着で完成
■体と脚力に合った理想のフレームを追求するブランド
「LEVEL」
1951年に自転車製作工場として創業し、75年からオーダーメイド車を製作している。乗り手一人ひとりの目的と体に合わせた“オンリー・ワン”の自転車を創り出している
「どんな目的で乗るのかを対話することから自転車作りは始まります」と松田志行さん
マツダ自転車工場
東京都荒川区東尾久1-2-4
営:12:00〜18:00
休:日曜
「コンフォートスポーツ」(18万8500円~)
スポーツ車が初めてだったり、小柄だったりする人でも無理なくサイクリングができます
通常のロードモデルよりもハンドル位置が高めのスローピングで、ロングライド向けの設定がなされている。ゆったりロングライドを楽しみたい人にお勧めのモデル。
「シティ ライナー(C1)」(19万8000円~)
街中で乗ることを前提にスポーティで軽快な走りができる設計が施されている。 乗車時の服装を選ばないデザインで、通勤からフィットネスまで使える。
■徹底的に走りのフィーリングにこだわったフレームワーク
「RAVANELLO」
1964年の東京五輪強化選手に指定された高村精一さんがビルダーを務める。77年から自らの経験を活かしたオリジナルフレームの制作を開始。「チームラバネロ」も展開。
タカムラ製作所
東京都練馬区桜台5-28-13
営:11:00〜20:00
休:日曜、レース開催日
「ミニベロ C1」(価格はフレームとパーツ構成による)
基本スケルトンからオーナーの好みで調整してくれるのでとても乗りやすいです
洒落たシルエットと漕ぎ出しの軽さが抜群のミニベロ(小径車)。小柄なフレームだがスポーツ走行も可能で、サンプル車のみならず好みのシルエットに仕上げることも可能。
「SAT DISK」(価格はフレームとパーツ構成による)
太めのタイヤが装着できるリムにディスクブレーキ、キャリアダボ穴付きなのでロードからオフまで幅広く走れるモデル。コード類はフレーム内蔵なのですっきりしたデザイン。
■大手ブランドが提供するオリジナル受注生産システム
パナソニック
「カスタムオーダーシステム」
ビギナーからベテラン、そしてデイリーユースまで幅広く乗る人の目的と体型にジャストフィットした自転車が作れる。マスプロメーカーとして初めて1987年に確立した。

▲生産はすべて大阪の柏原本社でパナソニックの職人たちが手作りしている
「FRTD05-H」(62万4000円~)
チタンフレームの特徴である軽さと強さ、そして軽快な乗り心地を追求した独自の「3Dオプティマム・X バテッド」の構造を採用した最新フレームが登場した。
「ORCC44」(18万7000円~)
フラットハンドルで前傾が少ないポジションなので多くの人がラクに乗れます
低重心ジオメトリーがもたらす優れた安定感の走行性と軽快な乗り心地が魅力。クロモリフレームならではのしなやかさも持ち合わせているので快適。
※2025年3月6日発売「GoodsPress」4月号54-55ページの記事をもとに構成しています
<取材・文/松尾直俊 写真/増本雅人>
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