かのアバハウスが今季打ち出した、河田フェザー社製 “KWD ワールドプレミアム”ダウンを使用した「ジョーゼットダウンジャケット」(4万8600円)。このアウターは、大人たちがダウンに求める条件を網羅しているといっても過言ではありません。
河田フェザー社とは、1891年創業の国内屈指の羽毛素材メーカー。実は日本で初めてスキー&タウンユース向けのダウンウェアを生産した企業で、だからこそウエアに適したダウンを熟知しているというわけ。
もちろん羽毛の品質も国内最高レベル。精毛工場のある三重県多気郡明和町は、一年を通して乾燥した気候のため、羽毛の毛足(羽枝)がしっかり開き、付着したホコリや汚れが隅々まで除去できるのだとか。さらに、世界有数の降雨量を誇る大台ヶ原山地から流れてくる、超軟水の地下水で羽毛を洗浄。軟水は浸透力が高いため羽毛の隅々まで入り込み、垢や脂肪分をキレイに取り除くことができるそうです。
そして、世界でも希少な長期飼育の成熟した水鳥の羽毛を使用している点も見逃せません。成熟した水鳥の羽毛は丈夫で反発性が強く、かさも高いため保温性が抜群。この水鳥は、第三者機関の認証を受けた独自のトレーサビリティシステムで、飼育状況から羽毛の採取、加工や出品に至るまで一貫して管理しているのもポイントです。
こうした厳格な品質基準と、羽毛の洗浄に適した環境で徹底洗浄することにより、ダウンボールがしっかり開いた高品質なダウンが生まれます。この河田フェザー社製ダウンを使うと、羽毛をパンパンに詰めることなく保温性を確保できるため、すっきりとしたシルエットのダウンジャケットを作ることができるんです。上のジャケットの写真を見ればわかりますよね?
表素材には、ドレスウエアにも使われるジョーゼット地を採用。上品な光沢とシボのある質感が、ナイロンとは異なるリュクスな雰囲気を醸し出します。また、スーツの上から羽織ることも想定し、ジャケットの裾がはみ出ない丈の長さに設計してあるのもうれしいですね。アームホールや身幅もタイトで、ダウンジャケットとは思えないほどスマート!
フードの首が高いので防寒性はバッチリ。風が入ってくるようなこともありません。このフードは取り外し可能で、フードなしならビジネスシーンでも難なく着られます。冬の出勤にも、休日のお出かけにも使える、大人の男に相応しいダウンジャケットなんです。
いずれも羽毛は信頼のジャパンクオリティ。保温性もデザイン性にも優れたメイド・イン・ジャパンのダウンジャケットなら、冬将軍からの猛襲にも耐えられるはず。ガジェットや道具にこだわるモノ好きこそ、ファッションにもこだわりを持って選んでほしいですね。
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(取材・文/津田昌宏 写真/野町修平)