奈津子×安蔵靖志の「最新家電」丸わかりニュース:2016年11月

安蔵:まずはこちら! 発売されたものの、すでに数カ月待ちになっているという、愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」です。

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愛知ドビーが2016年11月に発売した「バーミキュラ ライスポット」(直販価格7万9800円)

奈津子:バーミキュラっていうと、「無水調理鍋」で有名なメーカーですよね。家電業界の先輩方が絶賛していた味は私も気になっていました。

安蔵:実際に食べると衝撃的ですよね。私は「家電ジャーナリスト」などと名乗りながらも、実は「土鍋派」だったんですよ。短時間で炊けるし、しっかりと高火力の直火で炊くので粒感がしっかりあるし、うっすらとおこげもできる。予約炊飯とか保温はできないですけど、2000円から3000円ぐらいで買えますしね。

奈津子:それを超えたってことですか?

安蔵:そうです。最近の炊飯器は圧力IHが完全に主流で、大手メーカーで非圧力IH陣営なのは三菱電機ぐらいですね。最近のトレンドは「かまど炊きを再現」となっていて、みんなかまどを使った直火炊き、要するに土鍋炊飯みたいなものを目指しているんです。バーミキュラも、無水調理鍋を使って直火炊きで炊飯するのと同じような炊き上がりを、底面のIHと側面のヒーターを使って実現したわけです。

奈津子:社長も副社長も、「直火と全く遜色ない」って自信満々でしたね。実際に食べてみましたけど、香り高くてツヤツヤと輝いていますし、しっかりと歯ごたえがあるのに硬くないんですよね。絶妙なバランスの瑞々しさがあって、甘すぎず、米粒の本来の持つうまさやパワーが全面的に引き出されたような感じがしました。間違いなく今までの人生で食べてきたお米の中でダントツのトップだと感じました。

愛知ドビー代表取締役社長の土方邦裕氏(写真右)と副社長の土方智晴氏(写真中央)

愛知ドビー代表取締役社長の土方邦裕氏(写真右)と副社長の土方智晴氏(写真中央)

安蔵:バーミキュラの鋳物ホーロー鍋で調理したことはないんですけど、私が愛する「土鍋炊飯」のその遥か先にあるような印象を受けました。

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バーミキュラ ライスポットで炊いたご飯を食べているところ

奈津子:土鍋の向こう側……って感じですね!

安蔵:それだ! 愛知ドビーではいろいろと試食させてもらいましたが、ローストビーフも絶品でしたね。ポトフは塩とコショウのみで、なんとコンソメなどの添加物がゼロ。無水調理なので水も加えてません。素材の味がしっかりと引き出されていました。

バーミキュラ ライスポットで調理したローストビーフ。中までしっかり火が通っているのに、表面がしっとりとしていたのが印象的だった

バーミキュラ ライスポットで調理したローストビーフ。中までしっかり火が通っているのに、表面がしっとりとしていたのが印象的だった

バーミキュラ ライスポットで調理したポトフ。味付けは塩だけだったが、しっかりと素材の味が引き出されていて濃厚だった

バーミキュラ ライスポットで調理したポトフ。味付けは塩だけだったが、しっかりと素材の味が引き出されていて濃厚だった

奈津子:個人的にはチャーハンが一番のツボでした。炊飯器なのに、こんなにきれいに炒め物もできるなんて……。パラパラ過ぎず、しっとり過ぎず、ちょうどいい炒め加減でした。もはや「お店の味」を超えている……そんな感じでしたね。

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奈津子さんは取材時にチャーハンの調理にも挑戦した

安蔵:バーミキュラ ライスポットは「炊飯器」というより、「炊飯もできる電気調理鍋」という感じですかね。その逆でもありますが。3万円近くするバーミキュラの無水調理鍋を使って安心・安全に調理できると考えれば、7万9800円という価格も決して高くはないかもしれません。

奈津子:高級炊飯器は実勢価格が10万円を超えるモデルも少なくないですから、そういう意味では確かにそうですね。

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