安蔵:ここ2~3年の間の大きな動きとして、「マッサージシート」のヒットがありました。大きくて重くてインテリアにも合いにくいマッサージチェアに比べて軽くて持ち運びしやすく、ソファーなどに置くだけで使える手軽さ、そして価格の安さがヒットの大きな要因でした。
奈津子:私がナビゲーターを担当するラジオ番組(FM東京「Skyrocket Company」の「家電で快適! 生活向上委員会」コーナー)でも、何度かマッサージシートを紹介しました。確かに「これなら買ってもいいかな」って思える感じですね。
安蔵:ドリームファクトリーの「ドクターエア 3Dマッサージシート」などがブームの火付け役になったわけですが、古くからのファンに注目されたのはフジ医療器の「マイリラ シートマッサージャー」(実勢価格3万3680円)でしょう。ファミリーイナダやパナソニックなどと並ぶ人気メーカーの1社がマッサージシートに参入したのは大きなインパクトでした。
奈津子:マイリラ シートマッサージャーは本体だけでなく、専用チェア(実勢価格1万4280円)を別売で用意しているのも特徴的ですよね。
安蔵:そうなんです。でも専用チェアと併せて購入すると約5万円と、そこそこの金額になってしまいます。そこで「どうせならもっと本格的なマッサージチェアを……」というユーザーに向けて出したのが、12月に発売した「ロースタイル マッサージチェア H AS-LS1」というわけです。
奈津子:これを初めて見たとき、電撃が走りました。ヒットの香りがプンプンしましたね。
安蔵:30万円、40万円が当たり前のマッサージチェアの中で、実勢価格が約10万円というのはかなりお買い得感があります。首から足の先まで徹底的にもみほぐす本格的なマッサージチェアというよりは、インテリア性を重視したライトなスタイルですが。このカテゴリーはパナソニックやファミリーイナダ、ドクターエアなどもラインアップしていますね。
奈津子:座面が低いので部屋に置いても圧迫感がなさそうですし、丸みのあるフォルムは都会的ですよね。どことなくドラえもんの道具のような印象を受けました。開放感のあるデザインなので、インテリアにこだわる方や狭い部屋に住む方にもピッタリなように思います。そもそも、マッサージ機能を使っていないときに普通の一人がけソファーとして腰掛けるのも快適に感じました。これって結構重要な気がします。
安蔵:腕やふくらはぎまでエアーでマッサージしてくれるような本格派には及びませんが、肩や背中のマッサージ機能はなかなかの本格派ですよね。
奈津子:私は以前SDN48に在籍して、連日のようにAKB劇場で踊りまくっていたのですが、体のケアがパフォーマンスにかかわるので、マッサージにはかなりこだわりを持つようになったんです。疲労した筋肉が骨にへばりついてカチカチに固まってしまった状態だと、ストレッチをしてから寝ても、疲れがどうにも取れないんですよ。
安蔵:それは大変だ……。
奈津子:このマッサージチェアの場合、首肩周りをもみほぐす「首肩もみメカ」と、背中を広範囲にもんでくれる「背腰ローリングメカ」を組み合わせた「ダブルソリューション」を採用しているので、カチカチになりやすい首肩周りと背中・腰周りをいい感じにほぐしてくれると感じました。
安蔵:首肩もみメカの高さを細かく調節できるので、家族でも使いやすいですね。
奈津子:背腰ローリングメカのもみ玉部分と、座面に配置した「ダブルヒーター」の温かさにも癒やされましたし、骨盤周りのエアーマッサージで骨盤がぎゅっと締められるのがすごく気持ちよかったです。
安蔵:あと、魅力的に感じたのがBluetoothスピーカーですね。
奈津子:これは個人的に一番感動しました! 実際に私は大好きなエリッククラプトンの「Change The World」をリピートで聴きまくりましたが、頭の周囲に配置された2.1chスピーカーから出る音楽を聴きながら体がほぐされていく体験は最高ですね。音質がものすごく良いわけではないですけれども、自分の大好きな音楽を聴いたり、よりリラックスしたいときには川のせせらぎや鳥のさえずりなどの自然音を聴いたりと、使い分けるとよさそうですね。
安蔵:発表会ではマイリラ シートマッサージャーの最新モデル「MRL-1100」(実勢価格3万3680円)や「マイリラ フットマッサージャー MRL-F1」(同2万7800円)なども展示していましたね。
奈津子:フットマッサージャーは想像以上に力が強くて驚きました。お店でマッサージしてもらっているような気分を味わえました。