安蔵:アイリスオーヤマも家電事業にかなり力を入れていて、低価格ながら本格的なIH炊飯器を発売しましたね。
奈津子:1万9800円という価格で、31もの銘柄に合わせて炊き分けができるというコストパフォーマンスの高さがすごいです。試食しましたが、ふっくら加減が絶妙で、芯までしっかり炊けてるつぶつぶ感が魅力的でした。最近は各社とも高級路線を志向しているなかで、コスパの良さに着目した取り組みは本当に良いと思います。そのようなトレンドを覆したいという心意気もかっこいいですよね。
安蔵:アイリスオーヤマは食品事業を進める中で精米事業も展開していましたから、お米の流通業から炊飯器事業に乗り出すという流れがなんとも新鮮です。
奈津子:正直、バルミューダの炊飯器の味にも負けていない気がしました。この値段でこのおいしさが味わえるのは、かなり消費者としてはうれしいです。「なるほど家電」というコンセプトを重視しているとのことで、アイリスオーヤマからは本当に目が離せないですね。
安蔵:家電業界の再編が進むなかで、大手メーカーからアイリスオーヤマに移籍する技術者もかなり増えていますから、これまでにはなかった発見のある「なるほど家電」が今後もどんどん出てくる可能性はありますよ。
奈津子:炊飯器業界がいい意味でざわついてきた感じがしますので、そこに大手メーカーが今後どう反応していくのかも楽しみですね!