奈津子×安蔵靖志の「最新家電」丸わかりニュース:2017年2月

安蔵:いよいよ3月になりましたね。春休みに入って、4月からの新生活が待ち遠しいという人も多いのではないでしょうか。

奈津子:この時期は「新生活家電」を紹介する機会も増えますね。

安蔵:新生活で必需品になるのが「掃除機」ですが、2月は掃除に革命を起こすかもしれない製品が出ましたね。

奈津子:水などを吸い取れる、シリウスのクリーナーヘッド「スイトル」ですね。

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▲家電ベンチャーのシリウスが2017年4月に発売する水洗いクリーナーヘッド「スイトル」(予想実勢価格2万円前後)。キャニスター型掃除機のヘッドの代わりに装着して使用する

安蔵:広島県の発明家が発明した水掃除用アタッチメントを、元三洋電機のエンジニアなどが結集して作り上げたというものです。ペットが粗相をしたり、水気の多い食品などをこぼしてしまった場合などに、安心して掃除できるというのが魅力です。単純に吸い取るだけでなく、タンクから水を噴射して掃除できるのがすごいですよね。

奈津子:既存の掃除機を水洗い掃除機に変身させられるという発想はかなりいいですね。約2万円と決して安くはないですが、今あるキャニスター型掃除機を使えることを考えれば、お得感と気軽さがあります。オールメイド・イン・ジャパンという点にも作り手側の気合を感じますし、持ち手も含めてデザインに無駄がなくて素晴らしいと思いました。

安蔵:ペットや赤ちゃんがいる家のほかに、世界一の高齢化社会である日本では介護にも利用できそうですね。

奈津子:個人的には身内に要介護の人がいたことがあるので、そのときにこのような家電が発明されていればよかったのになと思いました。

安蔵:発表会は実演販売のようなデモがとても分かりやすかったですね。ただ、デモが行われたのはオフィス向けのような毛足の短いじゅうたんで、あまり一般住居では使われないのが気になりました。

奈津子:そうですね。私自身、実際にお借りして毛足の長いじゅうたんにコーヒーをこぼして使ってみたところ、多少吸い込みが弱い部分がありました。何度かトライしてうまくいきましたけど。

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▲発表会場でスイトルの使い勝手を試す奈津子さん

▲発表会場でスイトルの使い勝手を試す奈津子さん

安蔵:吸い込む面にくっついて気圧が下がると水が出てくる仕組みなので、角度の微調整が必要になる場合があることは私も感じました。

奈津子:発表会のときに担当者にそれをお伝えしたところ、「もっと床に押し付けるようにするといい」というアドバイスをもらいました。でも、発表会ではもっといろいろなじゅうたんやラグなどを用意して体験できるようになっていればなと思いました。

安蔵:今後どこかで体験会などをやるときには、そういう風にしてくれるといいですね。

奈津子:「水を噴射させて汚れを取る」という体験に感動すれば購買につながると思うのですが、もっとさらけ出してくれるといいなと感じました。

安蔵:最初はある程度工夫が必要でも、工夫次第でいろんなところに活用できるのが分かれば、満足感につながりますからね。

奈津子:そうですね。それが結果的に長く愛されて使用されることにつながるかもしれないと思います。あと、「固形物も吸い込める」という長所は素晴らしいのですが、固形物を吸い込んだ後は吸い込み口と中の容器がかなり汚れてしまいます。それらを洗いやすいような、細長いブラシなどをセットにしてくれるとありがたいなと思いました。

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