安蔵:この連載ではほとんど生活家電を紹介していますが、スマホにも注目のモデルが登場しましたね。トリニティの「NuAns NEO [Reloaded]」です。
奈津子:私は普段iPhoneを使っていてAndroidスマホには疎いのですが、本体とカバーを分離できる「CORE(コア)コンセプト」は素晴らしいと思いました。
安蔵:iPhoneの場合はカバーが選び放題なので困ることはないのですが、他社のスマホの場合はどうしてもそこが弱いんですよね。その点、元々iPhoneアクセサリーなどを扱うトリニティだからこその発想なのかもしれません。
奈津子:多くのスマホは薄さを売りにしていますが、これはほどよい厚みがあって手に持ったときになじみやすいですね。
安蔵:実はこのNuAns NEOって約1年前に発売されたモデルに続く第2弾なんですが、第1弾はWindows Mobile搭載だったんですよ。
奈津子:Windows Mobileって聞いたことはありますけど、あまり見ないですよね?
安蔵:パソコン用のOSとしては最も普及しているWindowsですが、スマホでは最後発でアプリも少ないため、NuAns NEOに対しては「デザインはいいけどWindows Mobileじゃあねえ……」という評価が少なくありませんでした。
奈津子:確かに、発表会でも「Android搭載を望む」という人が95%もいたそうですね。あの数字には驚きました!
安蔵:デザインを着せ替えられるコンセプトはそのままに、Windows版と併売の形でAndroid版が登場したというわけです。
奈津子:おサイフケータイに対応したことや、生活防水になったことはうれしい点ですね。料理をしながらでもいじれるのはありがたいです。ただ……。
安蔵:何か気になる点がありますか?
奈津子:選べるカバーのなかに本物の木材や石材を使った素材があるなど、独自の世界観を貫いている姿勢は本当にカッコいいと思いました。でもスマホやガジェットを愛するタイプの方たちが、「スマホの外見の洗練されたオシャレさ」をどこまで重要視するのかな? ……という点に疑問がありました。
安蔵:最近注目される機能としては、やはり「カメラ性能」っていうのが大きいですよね。その点では「ソニー製のセンサーを搭載」程度で、カメラ機能やカメラアプリについての情報は開示されていませんでした。アウトカメラだけでなく、自撮り用のインカメラの画質もかなり重要視されていますから、そこは今後チェックしたいところですね。
奈津子:今後新モデルを出すときにまた同じスタイルを踏襲するのかどうかは分かりませんが、初代モデルと形を全く変えなかったというのはいいですね。一般ユーザーや、流行に敏感なユーザーの心をいかに打てるかが、今後の普及させられるかどうかを大きく左右するとは思いますが、個人的にはかなり気になる製品ではあります。