この箸は、ずっしりと重く、全体的に太めのフォルムが特徴的。まるで鉛筆のようです。
正解は、「納豆箸」です!
では、早速納豆をかき混ぜてみましょう。
お! これはいつも使っている箸とは明らかに違う感覚!! 力を入れずともスイスイ混ぜることができ、すぐに粘り気が出始めました。
比較のために、普通の箸でも納豆を混ぜてみました。こちらは納豆の塊がなかなかほぐれず、そのまま箸にまとわりつきます。連続写真で見ると、納豆が攪拌されずに箸と一緒に動いてしまっているのが分かりますね。
混ぜているうちに腕が少しだるくなってしまいました。
実際に食べてみると、「納豆箸」で混ぜた納豆は、糸がふわふわで軽い食感。心なしか豆自体も柔らかく、まろやかに感じます。一方、普通の箸で混ぜた納豆は、粘り気が強くぼってりと重い糸で、豆も硬質な感じが。まるで違う納豆を食べているようです。
箸先が太くて丸いので、納豆をパックのままで混ぜても、先端で穴を開けてしまう心配が少ないのもメリットといえるかもしれません。
そして、うどんと並んで箸でつかみにくい食べ物といえば、「豆腐」。崩れないようにそっと持とうとするとつるつる逃げるくせに、少しでも力を入れすぎると粉々になってしまいます。
そんな困った豆腐をつかむために作られたのがこの「豆腐箸」です。
持ち手部分は八角形になっています。四角形ほどゴツゴツせず、丸よりも滑らずに握れるので、とても持ちやすく手に馴染みます。これは使いやすい! 先端は太めで四角く仕上げられているので、一点に力が集中しすぎず、柔らかい豆腐でも崩さずにつかむことができるようになっています。
箸でつかみにくいものをつかもうとするときは、つい手に変な力が入ってしまいがちですが、八角形の持ち手のおかげで余分な力をかけることなく箸を使えます。
そして最後は「焼き魚箸」。
極細の丸箸で、先端の幅は約2mm(筆者の計測による)。ちょっとしたパスタくらいの細さです。この細くて丸い箸先なら、魚の小骨などの小さなものをつまむのも楽勝。魚の皮だけをはがしたり、身に箸を入れて割ったりする作業も簡単です。
細かい作業をするなら「焼き魚箸」がダントツに便利だなと感じました。
それにしても、今回いろんな箸を使い比べてみて、ちょっとした太さや形の違いでこんなにも使い勝手が違うものなんだと、改めてびっくりしました。料理に合わせて箸を使い分ける、というのは、便利なだけでなく、贅沢な気分になれる行為。毎日使うものだからこそ、ちょっとこだわって選びたいものですね。
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(取材・文/増岡真理<メディアム>)