簡単お手軽レシピも!凍らせるとおいしい意外なモノで夏を乗りきる

いくら冷たいものを食べたいからといって、毎日スイーツ三昧ではカロリーが気になるし、飽きる日もそう遠くはありません。

――先生、甘いものはこれくらいで。例えば、ご飯のときに何か凍らせて食べるとよいものってありますか? 簡単に作れるといいのですが。

「2~3年くらい前にブームになった『冷凍卵』で、卵かけご飯はどうですか? 慌ただしい朝でもあっという間に作れて、炊きたてのアツアツご飯も冷ましてくれますよ」

落合先生によると、冷凍卵を使って卵の天ぷらやスコッチエッグを作るのもおすすめ、とのことでしたが、今回の趣旨は「暑いから、凍らせておいしいものを食べよう」。そこでシンプルに冷凍卵の実力を測るため、卵かけご飯を作ってみることに。朝食メニューにしたかったので、前の晩に卵を冷凍庫へ入れておきました。

▲前の晩に冷凍庫へ。そのまま朝まで凍らせると卵の殻にヒビが入る

翌朝、冷凍庫の卵を見ると殻にヒビが入っていました。自然解凍で少し白身が溶け始めたら殻をむき、炊きたてアツアツの白飯へ!

▲冷凍卵をご飯にのせたところ

▲白身が先に溶けてきたので、ご飯に混ぜていたら黄身だけまんまるに

 

――白身が溶けると、まんまるになった黄身が目立ちますね。

「冷凍卵の卵かけご飯は、冷凍して水分が抜けた黄身のシャリシャリの食感が好きだっていう人が多いけれど、溶ける前の黄身の形が面白くて好きっていう人もいるみたい」

実際に食べてみると、白身は水っぽさが減ってなめらかに、黄身の味は濃厚になります。先に白身だけをご飯に混ぜて、まんまるの黄身を箸で潰すと、シャリシャリとした感触が伝わってきます。ざっくり大きく混ぜれば凍った黄身の食感を楽しめ、しっかり混ぜ合わせるとアツアツのご飯がひんやり食べごろに。

冷凍卵を作るときにサルモネラ菌の繁殖が心配であれば、冷凍する前に殻を割ってからジッパー付の保存袋などに入れて凍らせるとよさそうです。国内のスーパーなどで市販されている卵の中身にサルモネラ菌が入っているケースはごくまれですが、殻が割れるとそこから菌が中へ入って増殖しやすくなります。また、冷凍方法に関わらず、解凍したらすぐに食べきるようにしましょう。

■ぐったり疲れて帰宅したときには、冷凍トマト

――朝は冷凍卵かけご飯でひんやりできそうですが、夕食では何がおすすめですか? 暑さと仕事でぐったり疲れている人でも簡単に作れるものがいいのですが。

「それだったらトマト! 丸ごと冷凍したものを、包丁が入るくらいの固さまで解凍したら、スライスしてモッツアレラを交互に挟めばカプレーゼができます。おつまみにもなるし、食欲が出ないときも食べやすいからオススメですよ」

▲解凍中のフルーツトマト。表面の水分がうっすらと白くなって見た目にも涼やか

▲モッツアレラチーズと交互に並べる。オリーブオイルをかけて好みに合わせて塩とこしょうで味付けすればカプレーゼの出来上がり

 

――な、な、何か一瞬で夕飯がおしゃれになっちゃいますね!

「カプレーゼは簡単なんですよ。あとはトマトスムージーもおいしいですね。ヨーグルトとトマトをジューサーにかけたらできちゃいます」

――え?ヨーグルトとトマトですか!?

「そう。ヨーグルトとトマトでドレッシングとか、作ったことないですか?」

――すみません、今まで1度もトマトとヨーグルトが合うなんて想像したこともありませんでした。酸味と酸味の掛け合わせ、どんだけ酸っぱい味なんだろう?

【材料】
・冷凍トマト(フルーツトマト小を2玉)
・無糖ヨーグルト(大さじ3杯)
【作り方】
冷凍トマトと無糖ヨーグルトをジューサーにかける

こうして出来上がったのがこちら!

▲冷凍トマトとヨーグルトの「トマトスムージー」

 

飲んでみると、やさしい甘みが口に広がりホッとする味でした。好みで砂糖を入れる派と塩を入れる派に分かれそうですが、味付けなしでも十分楽しめます。暑さにやられて何も食べたくないときはいいかも!

おつまみ系でもう1品。小分けパックに入っていて、そのままでも十分おいしい豆腐を凍らせてみました。

▲名前で選んだ、充てん豆腐「豆美人」(ライクスタカギ)

▲半日冷凍した「豆美人」。箸でホロホロと崩れる

 

名前に惹かれて買った充てん豆腐の「豆美人」を半日冷凍してみました。箸で崩して食べてみると、水分がほどよく抜けた豆腐がふわっと口の中で広がり、どことなく湯葉のような食感を楽しめます。麺つゆや醤油で食べるとGOOD。

【次ページ】冷凍梅干しはアウトドア必携食!

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