――和田さん、第1回でカラダ作りの一環として食事も大事というお話をされていましたよね。そこをもっと具体的にお聞きできればと思います。
「はいはい。最初にも言った通り、カラダにとって大事なのは『運動・栄養・休養』! 食事はすごく重要ですよ! 食事に気をつけて正しく栄養を摂ることは、運動と同じぐらい大事です」
でも本なんかを見ると、栄養素の話が出てきたりして、けっこう取っつきにくかったりするんですが……。
「しかも、皆さん忙しい毎日を送っているでしょうからね。栄養素とか細かいことに気を配って、食事の時間も注意して……なんて、なかなかできないというのはよく分かります。でもとりあえず、明日からでもやってほしいことは、朝食、昼食をきちんと食べて、夕食は過度に食べず、1日に大体30品目を目安に、見た目のバランスで良いので三食しっかり食べること!」
朝は特に時間に追われているので、どうしても朝食がおろそかになってしまうという人も多いですよね。
「それが一番ダメ! 朝食は1日のエネルギーの元になりますからね。時間がないという方はシリアルでもいいから、とにかく朝起きたらきちんと食べること! そうすることで、まず1日の生活リズムも整ってきますから」
なるほど! 食べる物についてはどう考えたらいいですか?
「適した食事の仕方というのはその人のタイプ・体質によっても変わってきます。同じ摂取カロリーであっても、太りやすい人、逆になかなか太れないという人など、いろいろありますよね。簡単に言うと、太っている人、筋肉質の人、やせている人の3タイプに分かれます。自分がどういう体質なのかを知ることも大事です。これに関しては専門的な話になってきますので、運動と最低限の食事改善である程度効果が出てきたら勉強するということでいいと思います。とりあえず、暴飲暴食がよくないのは言うまでもないですね(笑)」
ギクッ!(汗) 会社勤めの方の場合は、お付き合いもあって昼食・夕食はなかなか徹底できない部分もあると思うんですが……。
「はい。そういう場合は、まず飲み物から変えてみるのがいいでしょうね。基準としてはまず、砂糖水を含まないもの。市販の甘いドリンクは多量の糖分を含んでいますから、それを水やお茶、コーヒーならブラックにしてみるとか。」
お酒はどうでしょう?
「飲むなとは言いませんが、いつもビールを飲んでいるのであれば、焼酎に変えてみるとか。プリン体なども問題もありますからね。それから夕食に関しては、糖質を抑えることを意識してみるといいでしょう。献立は一緒でも、ごはんの量や脂っこいおかずは減らしていくとか」
それぐらいからなら、できそうですね。
「とにかく何を食べるにしても、食べ過ぎはダメです。『腹八分目』という言葉がありますが、『うわー、もう満腹』と思う前に止めておくこと! 普段、外食でもついつい『大盛り』を頼んでしまうという人は、意識して『並盛り』にするとか。あと、先ほどドリンクの話で“砂糖水を含まないもの”というのが出てきましたが、甘いお菓子、スイーツ類も同様ですね。普段はなるべく控えた方がいいでしょう」