次は、選ぶときのポイントや価格の目安、オススメのブランドについてもお聞きしました。
──買うときは“本革”を選ぶ、というのもポイントなんですよね?
大山:そうですね。安いものだと使っていくうちに劣化してしまいますが、本革だと持ちもよく、いい意味で味が出てくるのでオススメです。
──本革だと少しお値段は張りますよね。価格の目安はどれくらいでしょうか?
大山:1万円前後のものを選べば、失敗は少ないと思います。少し高いと感じるかもしれませんが、長く使うものはある程度高いものを選んだ方がいいですね。しかも、メッシュベルトならボトムスも選びませんので。
使用頻度にもよりますが、ベルトなら基本的に3~5年くらいは使えます。安いものを頻繁に買い換えるよりも、イイものを長く使う方が、結果的にコストパフォーマンスが良かったりするものです。
──値段よりも質が大切なんですね。実際に、どんなところで買ったらハズしにくいですか? 大山さんのオススメのブランドがあれば、教えてほしいです。
大山:革製品専門のブランドで買うか、もしくはユナイテッド アローズやトゥモローランドなど、セレクトショップがオリジナルでつくっているものを選んでみてください。セレクトショップなら、大体1万2000~1万3000円くらいで買えると思います。
オススメは、ホワイトハウスコックスです。ホワイトハウスコックスは、もともと馬具をつくっていた、100年以上続く老舗のブランドです。あとは、J&Mデヴィッドソンですね。こちらは、女性物のバッグなんかも扱っているブランドです。どちらも値段は張りますが、長く使えますし、使っていくとだんだん “くたっ”とこなれた感じが出てきて、かえってカッコイイ感じになりますよ。
──ベルトのバックルは、どんな色味がオススメですか?
大山:色味はシルバー系のものを選んでください。ゴールドだと、コーディネートによっては少し浮いてしまいますし、いやらしい感じも多少してしまいます。
──他にもベルト選びで気をつけるポイントがあれば教えてください。
大山:まず、長さですね。ベルトにも30インチ、32インチなどサイズがあり、一律じゃなかったりしますから、自分のウエストに合わせてジャストサイズを選びましょう。またメッシュベルトは穴がないので、ある程度調整はできてしまうのですが、巻き終わったときに“最初のベルトループにもう一度軽く入るくらいの長さ”がベストです。革は使っていくうちに若干伸びるので、それも考慮して、あまり長すぎるものは買わない方がいいかなと思います。
──革製品なので、やっぱりお手入れも必要なんでしょうか?
大山:そんなに頻繁にやらなくても大丈夫ですよ。やらないよりはやった方がいい、という感じです。デリケートクリームという、レザー系製品のお手入れに使うクリームがあるので、それをブラシに軽くつけて、薄く伸ばしたあと、乾いた布などで馴染ませてください。半年から1年に一度くらいお手入れしてあげると、また持ちも変わってきますよ。
つい適当に選んでしまいがちなベルトですが、選び方を少し工夫するだけで“長く使える” “使い勝手がいい”しかも“ちゃんとして見える”と、メリット満載! これから新しいベルトを買おうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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(取材・文/浅野 智恵美)
ウェブ制作会社にて、ディレクター及びライターを経験後、フリーランスに。コンテンツ企画を得意としています。趣味はフェス・ライブ参戦とヘアカラー。知らない道を歩くのが大好きです。