■帽子は休日にラクにオシャレを楽しめる小物
大山さん(以下、敬称略):帽子に苦手意識を持たれている方、とくに「自分には似合わない」と思っている方は私のお客様のなかでもとても多いんです。でも普段帽子をかぶらない方は、帽子をかぶっている自分を単純に“見慣れていない”だけで、はじめは似合わないと思うのは当然なんですよ。何度か試着をすれば、そのうち見慣れてきます。
見慣れてきたら、もうラクです。“オシャレするためにかぶる”というよりは、“オフの日にラクするためにかぶる”という感じで、気軽に試してもらいたいですね。髪の毛のセットをするのが面倒なときや、寝癖がついてしまったときなんかに重宝しますよ。
──たしかに、オフに髪の毛をセットしたくないときには最適ですね。しかも、帽子をかぶっているだけで、ファッションに気を使っている雰囲気が出ます。
大山:シンプルな格好に帽子を合わせるだけで、コーディネートのアクセントになるので、大人の男性ファッションとも、相性が良いんです。
──どんな帽子がおススメですか?
大山:ニット帽とハット、2種類用意しておくといいですね。どちらも大人のファッションに馴染む、使いやすいアイテムです。
■きれい目スタイルにはニット帽でカジュアルダウンを
──では、まずニット帽について教えてください。ニット帽を選ぶときのポイントって何ですか?
大山:ニット帽は正直どこで買ってもそんなに大差はありません。流行に左右されない、オーソドックスな形のものは常に売られています。
かぶったときに帽子の先端が5cmくらい余裕があるものがいいですね。反対に浅すぎて、ピチピチの状態だと格好悪くなってしまうので注意してください。かぶり口には、折り返しがついているタイプが使いやすいですよ。
──大差がないのであれば、リーズナブルなものを選んでも大丈夫なんでしょうか?
大山:はい、帽子はそこまで高いものを買う必要はありません。まずは安いものを買って、気軽に試してみてください。
──かぶり方がわからない…という方も多いと思うのですが、コツを教えてください。
大山:分けるか後ろにかき上げるかして、前髪が見えないようにかぶってください。額が3、4cmほど見える感じだとバランスがいいですよ。
──ニット帽はカジュアルなイメージがありますが、大人のファッションに馴染むのでしょうか?
大山:シャツスタイルやジャケットなど、大人っぽいきれい目なスタイルとも相性がいいです。コーディネートをいい意味でカジュアルダウンできるアイテムですよ。
■ラフスタイルにはハットで“きれいさ”をプラス
──次はハットです。ハットってなんか服と合わせづらいと感じる方が多い気がします。
大山:ハットはキザっぽいイメージで苦手意識のある方も多いです。ラフなTシャツ・ジーンズのスタイルなんかに合わせると、バランス良く見えますよ。反対にジャケットなどきれい目な格好に合わせるとキザっぽく見えてしまうので、注意してください。
──ニット同様、ハットも前髪を入れてかぶった方がいいんですか?
大山:そうですね。前髪がおりている状態だと子供っぽくなってしまうので、額を出した方が男性らしく見えます。額を3cmほど見せてあげると、気取らない感じになりますよ。芸能人なら、おぎやはぎの小木さんが上手にかぶっているので、参考にしてみてください。
──前髪ひとつで全然印象が違いますね。色や素材はどんなものを選んだらいいですか?
大山:春夏用と秋冬用をそれぞれ持っておくといいですね。春夏ならストローハットと呼ばれる麦わら帽子っぽいもの、秋冬はフェルトっぽい生地のものを用意しましょう。
こちらも色は黒か紺、デザインはトレンドに寄りすぎず、装飾の少ないシンプルなものが使いやすいですよ。
──ツバの広さを意識する必要はありますか?
大山:ツバの広さは流行でちょこちょこ変わります。ユニクロなら流行も上手に押さえていて、今っぽいツバの広さになっています。しかも1500円程度で買えますので、2年くらいで買い換えるといいと思います。
大山:ハットもニット帽も、まずは安いもので慣れてください。それで「いいな」と思ったら少し投資して、CA4LAやoverrideなど専門店で買ってみるのもいいと思います。
きちんとポイントを押さえれば意外にも手軽に取り入れられる帽子。自分には似合わない…と決め付けず、まずは一度試してみてはいかがでしょうか。
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(取材・文/浅野 智恵美)
ウェブ制作会社にて、ディレクター及びライターを経験後、フリーランスに。コンテンツ企画を得意としています。趣味はフェス・ライブ参戦とヘアカラー。知らない道を歩くのが大好きです。
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