──座り仕事の人、立ち仕事の人のどちらにも共通するのが腰の悩みです。ひどい人になるとぎっくり腰で動けなくなり、出勤もできなくなるという例もありますよね。青木さん、改善や予防のためにも、腰のストレッチを教えてください!
「腰のストレッチで大事なのは、実は腰を伸ばすことじゃないんですよ」
──えーっ、どういうことですか? 腰が痛いなら、腰を伸ばせばいいのでは?
「腰まわりの不快症状や腰痛の原因って、実はお尻の筋肉にあるんです。ですから、お尻の筋肉を柔らかくしてあげると、そういった症状は緩和されるんですよ」
──腰痛の原因はお尻! 知りませんでした!(尻だけに)
「……(無視して)では、今回はお尻と腰のストレッチを3つ、ご紹介しましょう」
【腰のストレッチ①】
イスに座ったまま、4の字に足を組みます。そこから背筋を反らせた状態で前にお辞儀をしていきます。そうすると、お尻の筋肉に効いてくる感覚があると思います。この時、背中を丸めたり頭を下げたりしないように気をつけてください。しっかりと胸を張って顔は上げたまま、ヒザと足首に手を置いてお辞儀をしていくようにしましょう。
【腰のストレッチ②】
床に寝た状態でやはり4の字に足を組み、足の間から入れた手でヒザを掴み、ヒザを身体の方に寄せるようにしてお尻を引き上げます。引っ張りすぎてしまうとケガにもつながりますので、適度なところで止めておきましょう。
身体が固くてヒザが掴めないという方は、ヒザ裏で手を組んで引き上げるようにしてください。また、集中してしまうと頭が上がって首に力が入ってしまいがちです。リラックスして首の力を抜いて行ってください。「痛気持ちいい」あたりまで引き上げた状態で、20秒~30秒ほど保持します。
【腰のストレッチ3】
台に片足を乗せ、上げた足の側に身体を開くようにグーッとねじります。ストレッチは、基本的に「支点・力点・作用点」の3つの点が揃うことでしっかりと伸ばせます。この場合はヒザを支点にし、腕を広げてカラダをねじるところが力点になりますので、大きくねじることで腰の作用点に効くよう意識してください。しっかりとねじって身体を開くことを意識しましょう。
──お尻と腰を伸ばすことで、溜まっていた痛みがだいぶ和らいだ気がします! このスッキリ感!
「部位ごとのストレッチ方法をご紹介するのはここまでですが、見ていると、やっぱり身体が固まってませんか? それも相当なレベルで……」
──いやいや、まあいいじゃないですか!(汗) 次回は最終回ということで、再び所英男選手に登場していただきます!
「うーん、気になる……」
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(取材・文/高崎計三 写真/田口陽介)
ベースボール・マガジン社、まんだらけを経て現在は(有)ソリタリオ代表。プロレス・格闘技を中心とした編集業をスタートに、編集&ライターとしてさまざまな分野で活動(というよりクビを突っ込む)。Mac歴23年。興味の範囲はプロレス&格闘技(見る方)、音楽(聴く方)、特撮(見る方)、漫画(読む方)など
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