■下地塗装の完了までをタイムラプス動画でチェック!
慣れた手つきによる作業は圧巻。マスキングやサフ吹きなどがアッという間に進み、作業は40分程度で終了した。砲塔や車体が徐々にオキサイドレッドに染まっていく、タイムラプス動画ならではの様子をご覧あれ!
気になるテクニックの詳細は、下に続く記事で確認しよう。
■まずは塗装しない部分をマスキング
マスキングとは塗装しない部分をテープでカバーする作業だ。今回はライトやペリスコープといったクリアパーツを中心ににマスキングを施している。マスキングテープは必要なサイズをデザインナイフでカットして使用。長谷川さんは貼る際、ピンセット替わりにデザインナイフの刃先を使って貼りにくい箇所にもテープを密着させている。
■サーフェイサーは組み上げたパーツ単位で塗装する
サフによる下地塗装は、上塗りしたい色によって変わってくる。例えば、赤や黄色といった明るい色は下地の色を隠す“隠蔽力”が低くて、下地の色の影響を受けやすいことから、白のサーフェイサーを使う。「オリーブドラグやダークグリーンといった隠蔽力の強い色は、グレーもしくはオキサイトレッドを使います。小さかったり、ホイールなど複数あったりするパーツは、ボードなどに両面テープで固定して塗装するとすると効率的ですよ」(長谷川さん)
■パーツの奥まったところまで“サフを吹く”
缶タイプのサーフェイサーはパーツ表面のデコボコしたディテールの影となる部分を塗り残しやすいので気を付けたい。サーフェイサーも一方向だけでなく前後左右いろいろな方向から吹き付けるようにしよう。
車体の場合、車体の上部や側面に加えて、まわりの複雑な形状までしっかりサーフェイサーを吹く。上手に仕上げるコツとしては、20cm程度離した缶を、左右に動かしながら吹き付けていく。1カ所に集中して吹いてしまうと塗料がタレてしまうので注意。
薄く、間をあけて2回程度重ね吹きすることできれいに仕上がる
サーフェイサーによる下地塗装が終わった模型は、1時間程度しっかり乾燥させよう。ドライヤーの温風でスピーディに乾燥させるのも手だ。
2体のフィギュアなどにも下地塗装を施す。この際、写真のようにフィギュア下部にデザインナイフで刺す、もしくはピンバイスで穴を開けて竹串を刺すと塗装作業がしやすい。