マネしたいテクだらけ!プロモデラーの模型術⑤フィギュア塗装編【グッとくるタイムラプス動画】

■フィギュア塗装の過程をタイムラプス動画でチェック!

ラッカー、アクリル、エナメルといった3種類の塗料を使い分けながら、エアブラシと面相筆でフィギュアをリアルに塗り上げていく様子は、つい見入ってしまう。色の重ね方や顔や服の陰影のつけ方などは、是非参考にして欲しいところ。

では作業工程を詳しく見ていこう。

 

■フィギュアのベース塗装はラッカー塗料を使用

フィギュアは腕などを組み立て後に車両同様に(オキサイトレッドサーフェイサー)で下地塗装。まず服部分をエアブラシでベース(一番面積の多い色)となるカラー(今回はMr.カラー C135 ロシアングリーン1を使用)で塗装します。

フィギュアを塗装するタイミングで長谷川さんが手元に用意した同じタミヤの1/16陸上自衛隊員。迷彩のパターンがよく分かる。インストの塗装指示はもちろんですが、独特な迷彩パターンや色調はインターネットなどで実物の写真を検索、参考にすると良いでしょう。ちなみに陸上自衛隊員の迷彩柄は、日本で多く茂る広葉樹の林地でカモフラージュ効果を発揮するようになっているんです」(長谷川さん)

 

■迷彩柄の表現に使うのは水性アクリル系塗料

ベースの塗装を乾かした後、服に迷彩柄を筆塗りで入れていく。「戦車経兵の迷彩塗装には、アクリル系塗料を使用、そうすることでベースのラッカー塗料を溶かすことがありません。使用する筆は、質のよい面相筆(500円程度のもの)を使います。筆は100円程度の格安なものもありますが、筆の先がすぐに痛んでしまうのでお勧めしません」(長谷川さん)

軍服の迷彩パターンは、ベースのロシアングリーンの上からタミヤアクリルカラーXF-64レッドブラウン・XF-57バフ・XF-63ジャーマングレイレッドブラウン、バフ、ジャーマングレーの順に塗っていく。「スポット状の迷彩を再現するために、服全体に均一に3色を散らす感じで筆塗りしていきます。この際、単なる点を打つのではなく、スポットを伸ばすように不定形に塗っていくのがポイント。2色目以降は、先に塗布したスポットと接するように、一部に特定の色が偏らないように塗っていくのがコツです。(長谷川さん)

 

■迷彩表現を終えたら装備品を塗装

フィギュアのキモとなる顔を塗装する。「指定のXF-15フラットフレッシュ(肌色)は明るすぎるのでXF-60ダークイエローを加えて日本人らしい肌色を作ります。肌色系の塗料は隠蔽力が弱いので、塗装→乾燥→塗装と3回程度塗り重ねましょう。なお、乾燥を遅らせて筆運びをスムーズにするアクリル用のリターダーを5%くらい混ぜると、ムラが出にくくなります」(長谷川さん)

【次ページ】顔の陰影を付けて装身具を付けたら完成

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