■デカールを貼る過程をタイムラプス動画でチェック!
デカールを台紙から次々と取って、該当箇所に貼っていく長谷川さん。「AFVのキットは、部隊マークや車体番号などのみで、ほかのスケールモデルに比べるとデカールの枚数は少なめです」。
■デカールを貼る際はマークフィット(軟化剤)を用意
水に漬けて、すぐに取り出し、台紙から浮き上がったデカールを車体に貼りこむ。デザインナイフを使うと位置修正がやりやすい。
デカールの上にはタミヤ「マークフィット(デカール軟化剤)」を塗布。ドライヤーの温風を吹いて乾かしながらパーツ表面と馴染ませる。
砲弾を発射した際の反動を軽減する装置“マズルブレーキ”はデカールで再現されている。工作に自信のある人は穴開け加工してもよい。
車体側面に備わるウィンカーは下地に銀色を塗装、そこにクリアーオレンジ色を重ねることでリアルに仕上がる。
ペリスコープ部分はガラス感を表現するために艶あり黒色で塗装しておく。
排気口付近には排気の汚れプラス。つや消し黒を塗布することで、本物らしさが増す。
* * *
組み立てから始まり、車体やフィギュアを塗装し、デカールを貼って細部を仕上げるところまで、長谷川さんによる製作術をじっくりと確認できたはず。それらを踏まえて出来上がった見応え十分の完成品模型はもちろん、これまでに紹介してきた製作のポイントについて、最終回となる第6回目に総括編として振り返りたい。
>> [特集]プロモデラーの模型術【グッとくるタイムラプス動画】
プロモデラー・長谷川迷人
本名は長谷川 伸二さん。模型誌や模型イベントの各種企画で活躍しているプロモデラー。戦車、艦船、飛行機など、さまざまなジャンルのプラモデル製作に関して造詣が深い。今回の取材に協力してもらった「タミヤ プラモデルファクトリー トレッサ横浜店」では“長谷川マスター”としてプラモデルの製作講座における講師役を務めている。
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(取材・文・写真/ナゴヤリュータ、撮影協力/タミヤ プラモデルファクトリー トレッサ横浜店)