初めてでも楽チン&簡単キャンプ料理 —失敗しない初キャンプ③

■失敗しないコツは、前日の仕込みにあり!

キャンプに不慣れなら、食材の買い出しと調理の下準備はキャンプ前日までにすませておくことをオススメします。

市街地から離れた場所にあることが多いキャンプ場は、一番近いスーパーまで車で30分、なんてこともザラ。ほしい食材が手に入らないこともよくあります。作る料理によって食材は前日までに入手して、クーラーボックスに入れて持参すると安心です。

また、食材を切る、調味料を混ぜ合わせておくなどの仕込みは、使い慣れた自宅のキッチンの方が作業効率もいいですし、調理時間、片付け、(コテージにキッチンがない場合は)共用炊事場への往復の時間が短縮され、かなりの時短になりますよ。

 

レシピ① BBQの定番!失敗しない「スペアリブ」

キャンプといえばBBQ! 炭火で肉を焼くだけでも十分おいしいし楽しいのですが、ぜひトライしてほしいのが、ザ・男の手料理「スペアリブ」。豪快な骨つき肉は写真映えもするし、手が込んでそうで実は簡単です。炭火で焼くと表面こんがり、中はジューシーで、家のオーブンやグリルで焼くより断然美味しいですよ。何より、コレが出てくると気分が盛り上がります!

炭火でスペアリブを焼く場合、火力が強すぎて表面は黒焦げ、中は生焼け…、なんて失敗はありがちですが、ちょっとひと手間かけて自宅で仕込みをして行けば、生焼けの心配もナシ。コツは、“下茹で”です!

【スペアリブの作り方(4〜5人分)】

  1. 味が染み込むよう、フォークなどで肉に数カ所穴を開ける
  2. フライパンで肉の表面に軽く焼き目をつけた後、たっぷりのお湯で15分程度茹でる。
  3. 茹でている間に、玉ねぎのすりおろし1/2〜1/3玉、ニンニクのすりおろし2片分orチューブ6cm分、ケチャップ大さじ8、はちみつ大さじ5、しょうゆ大さじ5を混ぜ合わせ、タレを作る(スペアリブ1kgあたり)。
  4. 茹で上がったスペアリブはキッチンペーパーでしっかり水気を拭き取り、粗熱をとる
  5. ジップロックにタレとスペアリブを入れ、冷蔵庫で一晩浸けておく
  6. キャンプ当日にジップロックに入れたまま持参し、炭火で表面を程よく焼けばできあがり

▲茹でる前に軽く表面を焼いておくと旨味が逃げない。面倒なときは省略してもOK

仕込み作業で手がかかるのは[1]で玉ねぎをすりおろすことぐらい。あとは誰にでもできる作業ばかりです。ちなみに玉ねぎをすりおろす時は、切り分けずに丸いままですりおろすと簡単。タレは[3]をベースに、好みに合わせて自分流にアレンジしてみてくださいね。味見をしながら作ればまず失敗しません。前日にこの仕込みさえしておけば、あとは現地で焦げない程度に表面を焼くだけでスペアリブの完成です。

 

レシピ② 「ポトフ」は翌日「スープカレー」に

こちらも材料を切って煮るだけの簡単料理。しかも多めに作っておけば翌日にはスープカレーやシチューにリメイクできます。お肉ばかりで疲れた胃にも優しいですし、山の上や秋キャンプの夜は冷えるので、温かいスープがあると体がホクホクと暖まります。

【ポトフの作り方(3〜4人分)】※コンロで調理

  1. にんじん1本、玉ねぎ1玉、ジャガイモ3〜4個の皮をむき、大きめに切る。
  2. キャベツ1/4玉はざく切り、ベーコン2〜3枚は一口大に切る
  3. 温めた鍋に油をひき、①、ウィンナー5〜6本、ベーコンを入れて炒める
  4. 鍋に材料が浸かるくらいの水を入れ、沸騰したらアクを取り、コンソメの素を2〜3個入れ、キャベツを入れる。
  5. 材料に火が通るまで煮たら完成

▲ポトフは翌日のリメイクカレー用に多めに作っておこう

[1][2]は自宅で作業し、切った食材をジップロックに入れて持参すると洗い物も少なく、炊事場を往復せずにすむので時短になりますよ。また余ったポトフは、翌日市販のカレールーを入れてスープカレーにリメイク! BBQで食べきれなかった野菜やお肉(火を通し済みのもの)を入れると贅沢・具沢山なカレーになります!

【次ページ】やっぱりごはんが食べたい!

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