■失敗しても大丈夫!キズの表現も超簡単!
続いて、パーツの表面が本当にキズついたように見せる方法。実際にキズが入ったことを意識して“キズの入り口”=端の線を、キレイに引くのがコツだ。「手作業で真っすぐな線を引くのは難しく、ヘナヘナと歪んでしまうかもしれません。けれど全く問題なく、ぼかしペンを使えば線をシャープに“補修”できます」(川口名人)
先ほどパーツ表面に描いたキズを、ぼかしペンで消した状態。きれいに拭き取れているのが分かるだろう。何度もやり直せるから安心だ。
綿棒でキズの線をシャープにした後、さらに別の色を塗り重ねていく。「別の色が加わることで、単色よりも発色が抑えられます」(川口名人)。パーツの表面自体は平面なのに、色が加わると立体的に見えてくるのが面白い。
キズの表面のように細かい補正には、ベビー用の小さい綿棒がお勧め。「いろんな道具を有効活用するのも、塗装のポイントのひとつです」(川口名人)
専用ペンでちょっと塗装しただけで、こんなにも雰囲気たっぷりのパーツに早変わり! 本当に汚れたりキズが付いたりしているように見える。ぜひチャレンジして見て欲しい!
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次回はクリアパーツを塗装する3つの方法を紹介! 君は最後までタイムラプス動画をチェックすることができるか。
ガンプラ名人・川口克己さん
BANDAI SPIRITS ホビー事業部に所属し、ガンプラのプロモーション活動を行う。かつてはプロモデラーとしてその名を馳せ、フルスクラッチのガンダムなどを製作していた。往年のガンプラファンには神に等しい存在。
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(取材・文・写真/ナゴヤリュータ 撮影協力/BANDAI SPIRITS、ガンダムベース東京 (C)創通・サンライズ)