■ティッシュや綿棒の使い方がタイムラプス動画の見どころ!
第4回目で主に使うのは塗料の希釈にも使用した薄め液。まずは、それを浸透させたティッシュや綿棒をこまめに動かして、上塗り部分の塗料を適度に拭き取っていく。パーツによっては、部分的に濃い色をプラスして陰影を強調したり、表面に付着した色を明るくしたりすることで、自分がイメージする仕上がりにグッと近づくのだ。「水性塗料は乾燥前ならすぐに拭き取れるので、リカバリーもしやすく、失敗を恐れずに楽しんで欲しいですね」(川口名人)
■ティッシュと綿棒で表面を拭く
GSIクレオス「水性ホビーカラーうすめ液」(648円)をティッシュによく浸透させ、上塗りの塗料が乾いた表面を全体的に軽く吹くと、あら不思議! 所々の塗料が“いい感じ”で落ちてくれるのだ。さらに細かいところを落としたい場合は綿棒を使う。
綿棒の場合はティッシュとは違って毛羽立ちにくく、細部の処理には向いている。「綿棒を動かす方向を一定にすることが重要です。例えば、クルマの表面に付着しているホコリや泥を思い浮かべてください。汚れの線が“したたっている”のは必ず下方向のはず。こういったことを心掛けることで、リアルな仕上がりに近づきます」(川口名人)
■別の色をプラスすると、一層リアルに!
仕上がりの良さをさらに高める方法として、川口名人が実演してくれたのが、同系統でも異なる色をペイントすること。「例えば茶系でも濃淡が異なる色を足すと、ただ汚いだけじゃない“きれいな汚れ”に見えてくるんです」(川口名人) 水性塗料の色を足す細かい作業には、模型用の面相筆を使うといい。
模型用の面相筆で水性塗料の茶色を付着させ、薄め液を染み込ませたティッシュで軽く拭く。2種類の茶系の塗料がマッチすることで、深みが出てきたのが分かるだろう。溝にほんのりと残っている塗料もいい感じだ。