■実物大を見て、リアルな汚れ具合をチェック!
ガンダム関連施設・ガンダムベース東京が併設されているダイバーシティ東京の前には、実物大のユニコーンガンダム立像が大地を踏みしめている。建造から約1年たった今、各部にはチラホラと経年変化が見られるのをご存じだろうか。
実はこうした「リアルな汚れ」こそ、塗装する際における格好の参考材料なのだ。川口名人のコメントどおり、装甲の境目から汚れが縦に走っているのが分かるだろう。
中には、金属がサビたことによる、何かしらの液体がしたたったような跡も…。クラッキングのような黒い汚れもあり、こうした点を模型に反映させると、リアルな仕上がりを楽しめるはずだ。
「『地球上で歩き回れば、足元を中心に泥汚れが付着するであろう…』『宇宙空間の場合には土がないものの、その分、スペースデブリによって肩周辺のキズが多くなるはず…』。こうしたことを常にイメージしつつ、街中のクルマやビルを見ていると、イメージが養われるでしょう。ガンダムベース東京には、私以外に、ガンプラのテクニックを持つマイスターが数名います。彼らのアドバイスも聞きながら、ガンプラの塗装を楽しんで欲しいですね」(川口名人)
ガンプラ名人・川口克己さん
BANDAI SPIRITS ホビー事業部に所属し、ガンプラのプロモーション活動を行う。かつてはプロモデラーとしてその名を馳せ、フルスクラッチのガンダムなどを製作していた。往年のガンプラファンには神に等しい存在
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(取材・文・写真/ナゴヤリュータ 撮影協力/BANDAI SPIRITS、ガンダムベース東京 (C)創通・サンライズ)