(1)パスコードを短くする
iPhone Xシリーズには、ホームボタンがありません。Touch IDの代わりに「Face ID」という顔認証機能を使用します。ここまでは基本ですね。
Touch IDがお風呂上がりにシワシワになった指で使用できないように、Face IDにも苦手なシーンがあります。例えば、マスクを付けているようなケースです。認証できない時にはパスコードの入力が必要になります。デフォルトだと6桁の数字を入力しなくてはいけません。
そんな事態での入力が面倒という場合、パスコードを少しでも短く設定しておくことをお勧めします。手順は「設定」アプリから「Face IDとパスコード」を選択し、「パスコードを変更」を選択。「4桁の数字コード」を選択し、新しいパスコードを入力すればOKです。
もちろん、パスコードの短さは、セキュリティの高さとトレードオフの関係です。それを承知の上で、快適さを重視したい場合に、活用してみてください。ちなみに、Touch ID搭載機種でも同じく活用できます。
(2)節約のために不要なモバイル通信を必ずオフに
iCloudを通じた連携は非常に便利です。特にMacとの同期がスムーズ。例えば、iPhoneの「メモ」アプリに残したテキストは、そのままMacBook Airで確認できますし、その反対も然りです。
また、2018年12月現在、最新バージョンとなるmacOS Mojaveでは、「連携カメラ」なる機能も登場。iPhoneのカメラで撮影した写真を素早く取り込めるようにもなりました。筆者も取材時に便利なので、よく利用しています。
一方で、こうした連携には注意点もあります。Macで作成したファイルがiCloudを通じてiPhoneに同期される際、モバイル通信を消費してしまうことがあるのです。先に述べたように、大容量の写真や動画を「メモ」に貼り付けたりする場合には、一瞬で数GBが消費されてしまうこともあります。
通信量が気になる人は、必ず設定を変更しておきましょう。
「設定」アプリを起動し、「モバイル通信」をタップ。最下部まで画面をスクロールし、「Wi-Fiアシスト」(Wi-Fiの接続状態が悪いときに自動でモバイル通信を使用する設定)と「iCloud Drive」(Wi-Fiがないときにモバイル通信を使って書類を同期する設定)をオフにします。これは通信量節約の定石です。
また、「メモ」や「ボイスメモ」を多用する場合は、これも個別にオフにしておくのがオススメです。「Dropbox」や「YouTube」などもWi-Fi限定で使うと節約につながります。
(3)コントロールセンターをうまく扱う
iPhone Xシリーズでは、コントロールセンターを表示する位置が変わりました。画面の右上(ノッチの右側)を下へスワイプします。コントロールセンターを上手く活用し、「機内モード」を素早く切り替えるような操作は基本中の基本ですね。
ここで覚えておきたいのは、一部の機能は画面をギュッと押す「3D Touch」操作(あるいは長押し)でしか表示されない画面があるということ。例えば、テザリングを利用する際に「インターネット共有」機能を素早く切り替えるには、下の図で示した部分をギュッと押し、そこからボタンを操作します。
再生中の曲の位置を調整したり、画面の色味が温かくなる「Night Shift」機能を切り替えたり、「おやすみモード」を1時間だけ有効にしたり…。コントロールセンターは奥が深いので、色々試してみてください。
なお、設定から表示する機能をカスタマイズすることも可能。「コントロールセンター」→「コントロールをカスタマイズ」から設定を行いましょう。「低電力モード」や「画面収録」など、頻繁に使用する機能があれば、追加しておくと便利ですよ。