■食事の摂り方はどうすればいい?
──トレーニングのやり方についていろいろとレクチャーしていただいていますが、同時に重要なのが「食事」ですよね。「食べ過ぎない」とか「炭水化物を控える」とかは、みんな分かってはいると思うんですが、なかなか……という部分ってありますよね(笑)。「今から少しずつでも変えていこう」という場合、何から入ればやりやすい、というようなことってありますか?
高田:まず第一は、夜の炭水化物ですかね。
──やっぱり(笑)。
土屋:一番難しいところですよね(笑)。
高田:ただ、そこを夜だけはごはんをお茶碗半分にしたりとか、お子さん用のお茶碗に盛るようにしたりとか、工夫する方法はいろいろあります。徐々にカードを切っていく感じがいいと思います。
──徐々にカードを切る、ですか。
高田:一度にあれこれやろうとして、手持ちのカードを一気に出してしまうと、停滞した時に続かなくなってしまうんですね。
まず炭水化物を減らす、それで体重が落ちなくなったら揚げ物を減らす、次はジャンクフード系、お菓子系、ジュース……とやっていき、あとはお酒をハイボールだけにするとか。
そういう感じで、徐々にカードを切っていくやり方だと続けやすいと思いますね。
土屋:「食べない」というやり方は続けにくいんですよね。僕がやっていてよかったのは、「太らないものをいっぱい食べる」という方法です。
朝10時に鶏肉を食べて、12時にゆで卵、14時にサラダ……というようなもので常にお腹いっぱいにしておくと、「食べたい」という欲求が生まれにくくなります。
こまめに、かつカロリーのないものだけど食べ続けているので、意外と夜になってもお腹が減っていないですしね。「つまみ食いをいっぱいする」みたいなやり方だと、痩せやすいと思います。
──なるほど。悪い時間に悪いものを食べたくなる状況を、自然となくしていくわけですね。
高田:アスリートなどは1日5食している人が多いんですが、食事に気をつけるとすればそれが前提で、一番健康的なんですよ。
朝・昼・晩をちゃんと食べて、その間に間食をとるだけで暴食を防げたりするので、そういう意味では、2~3時間に1回、細かく何かを食べるという習慣をつけるといいと思います。
──間食にいいものとは?
土屋:噛む回数が多ければ満腹中枢が刺激されるので、スルメとかビーフジャーキーとかサラダチキンなどはいいと思います。
また、卵は満腹中枢がすごく刺激されるので、ゆで卵もいいですね。あとはプロテインとか。「これが一番!」みたいなものは意外となくて、自分の好きな形でタンパク質をとるのがいいと思います。
──肝に銘じます! 食事の摂り方ひとつとっても、自分がいかに間違っていたか、よくわかりました(笑)
※翌日アップ予定の【筋トレ道具の使い方④】に続く
>> 取材協力:WORKOUT
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(取材・文/高崎計三 写真/下城英悟)