■食事のキモは「メリハリ」と「ストレスフリー」!
──食事面について、前回の最初に「夜の炭水化物を減らす」というお話がありました。炭水化物はやっぱり全体的に減らした方がいいんですよね?
高田:糖質カットなどのダイエット方法も広まっていますが、絶対にカットはしてはダメです。朝・昼・夕方までは全然とって構わないので、夜だけ控えめにするということです。夜に炭水化物をとると脂肪に変わりやすいので。
──なるほど! 締めのラーメンを控えることができるか……(汗)。やってみます! またダイエットでは、よく「チートデイ」という言葉を聞きます。普段節制している人が、週に1日程度、何でも好きなだけ食べていい日を設けるというやり方ですよね。高田さんもやられてますか?
高田:はい、僕も競技のための減量中は取り入れています。ただ、大会前の最後の2カ月はそれもナシですが。
──そうなんですね。
高田:一般の方がジムに通う方でも、週に1日だけ、「朝から晩まで暴飲暴食していい」というチートデイを設けるのは、モチベーションになるので、いいかもしれませんね。自分へのサービスになりますから。
ただ続けていけば、そのチートデイをどれだけ減らせるかが大事になってきます。2週間に1回だけにして、次は月に1回にするとかですね。チートデイ自体は自分へのご褒美になるので、いいと思いますよ。
──今は運動もせず、毎日がチートデイなので、頑張ります……。
高田:それは頑張った方がよさそうですね(笑)。チートデイもタイプによって変わってくるんですよ。体脂肪率18%以上の人は、そもそもチートデイを入れない方がよくて。15%以下になったら週1回程度は入れてもいいと思います。
土屋:得た栄養と消費するカロリーの収支ですよね。食事を我慢し続けると体がそれに慣れてしまって、それが停滞期につながったりするんです。結局、車と一緒で、ガソリンを入れるタイミングと走行距離がちゃんと合っていないと、ひたすらガソリンだけ溜まっていってしまいますよね。
朝起きる時やお昼動いている時は、基本的に代謝が上がっているので、栄養をとっても大丈夫なんですが、夜は「寝るのにガソリン入れる必要はないよね」ってことじゃないですか。
──なるほど。ジムでは食事面の指導もされているんですか?
高田:してますね。「1週間に3食は好きな物を食べても大丈夫」という風にして、火曜・金曜・日曜の夜だけは好きなだけ食べてもいいとか。ストレスフリーなのが一番続けられるんですよ。とにかく、ストレスだけは溜めないようにするということを意識した方がいいですし、そうできるように指導しています。
──ジムに通ってボディメイクをするというと、「ストイックに我慢するのがいい」みたいに思ってしまいがちだし、だから「大変そうだ……」と敬遠してしまう人もいるかと思いますが、ガチガチにやる必要はないということですね。
高田:我慢する必要は全然ないんです。やっていくうちに、考え方が変わっていきますからね。まずは始めてみることだと思います。
──一歩踏み出してみること、そしてメリハリを持たせて、ストレスを抱えないようにするのが大事ということですね。頑張ってみます!
※翌日アップ予定の【筋トレ道具の使い方⑤】に続く
>> 取材協力:WORKOUT
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(取材・文/高崎計三 写真/下城英悟)