■アプリで正しいトレーニングをサポート! 「1minWORKOUT」とは?
──アプリ「1minWORKOUT」開発の経緯と目的についてお教えください。
土屋:開発の動機は、「ジムに行く人は増えてきているのにジム通いが長続きしないのはなぜだろう?」と疑問を持ったことです。僕自身も、1カ月通い放題の一般的な総合ジムに入会して通っていたことがあるのですが、最初はやる気満々で通っていたにも関わらず、熱が冷めるとすぐにやめてしまいました。
その理由を深掘りして行くと、効果が出る、出ない以前に、そもそも「正しいやり方が分からない」ということでした。
最初は、周りの人のやり方を見よう見まねでやってみるものですが、時間もお金(コスト)もかけて通っているのに効果が出ないと、人間って徐々に不安になってくるんですよね。その上、周りの人をジロジロ見てるのも申し訳ないという気持ちになったりもして(笑)。
それで、だんだん通うのが面倒になってしまい、いつの間にか辞めているみたいな。それって、たぶん多くの人が感じてるのではないかなと思い、「ワークアウト(筋トレ)の正しい知識をきちんと誰にでも分かるように」と、開発に着手しました。
──ジムの運営会社でアプリを提供しているところは珍しいですよね。
土屋:僕らの最終的なゴールはアプリを作ることでも、ジムを運営することでもなくて、「フィットネスを通して多くの人々の生き方をハッピーにし、世界中の人々を笑顔にしていく」ということです。
フィットネスって自己実現の連続で、やればやるほどさまざまな体験を手に入れることができます。
僕自身も20キロ近く減量をしたことがありますが、その体験を通して、体型が変わると生活が変わり、思考が変わり、いつの間にか毎日見ていた景色すらも変わっていく変化はとても貴重な体験でした。
それは唯一無二のテクノロジーでも特別なノウハウでもなく、「変わりたい!」という気持ちをどれだけ応援できるかってことだと思っていて、その手段(HOW)として、今はアプリで確かな“知識”を多くの方々に供給し、ジム運営では実際に出会った方々に確かな“体感”をしてもらうという2つの軸で、挑戦する人を全力で応援していきたいと思っています。
知識を与えることで、ワークアウトに関係する人を増やし、ジムを通して体験者を増やして、最終的にはこの素晴らしいワークアウトをブームではなくカルチャーにしていきたいと考えています。
■パーソナルトレーナーが動画でレクチャーしてくれるから、自宅でも正しいフォームが分かる!
──このアプリでは、どんなことができるんでしょうか。
土屋:タイトルの通り、1分のトレーニング動画を見ることでワークアウトの手順を知ることができます。1人でふらっとジムに行った場合でも効果的なトレー二ングができるように、動画に辿り着くための検索軸を複数設定しています。
まずは、投稿されているHOW TO動画の全てを、各店舗に在籍するトレーナー自らが出演してトレーニング内容を解説しています。なので、お気に入りのトレーナーを見つけて行くのも面白いと思います。
またトレーナー以外の検索軸もいくつかありまして、鍛えたい9つの筋肉部位×マシーンの名前で種目を探したり、逆に、マシーンに名前×鍛えたい部位でも種目を検索することもできます。ジムに行った時にあらゆるシーンでストレスなく種目を検索できるよう心がけています。
またこの業界は種目名も耳馴染みない言葉が多かったりしますので、一度聞いた種目名で検索できるようにもしました。最近追加した機能では、シーンで探すということも注力してまして、ジム内だけではなく、比較的女性ユーザーに人気の高い“宅トレ動画”も追加し、シーンごとに探せるようにも機能追加を行いました。
筋トレを始めてみた人の第一ステップになって、動画を見ながらどんどんステップアップしていってもらえたらうれしいなと思っています。
■今後は食事や栄養面のサポートもアプリで行う!
──アプリ内では多くのムービーが公開されていますね。今後も増えていくんですか?
土屋:はい、今後もさまざまな動画が増えていく予定です!
あまり長期的な計画は考えていませんが、自分たち、トレーナーの間で使っていても、「コレ、めっちゃいいね!」って思える動画にこだわっているので、その都度いいタイミングで、適切な動画を配信していきたいと考えています。
また今後、食事や栄養などユーザーの役に立つさまざまな企画にも、このアプリの中でチャレンジしようと思っています。
──会員さんなど、反響はいかがですか?
土屋:今は実際に弊社のパーソナルジムに通ってくださるお客様中心に、「ジムに来れないときはこれを見て練習してみてください!」と言ってDLいただくと、「その場にパーソナルトレーナーがいなくても予習・復習ができる」と喜んでいただいています。
また、トレーニングも慣れてくると、どうしても「できること」や得意な部位に偏ってしまいがちですが、動画の種類を多く提示すればするほど選択肢も増えるので、新しい発見を楽しんでいただいたりしています。
──確かにこのアプリを併用することで、トレーニングの幅が広がりそうですね。
土屋:今までこのアプリについて、あまり広告やPRはしてこなかったのですが、これからは徐々にみなさんに知ってもらえるよう努力しますので、たくさん使っていただいて、皆様のお声をたくさんお聞かせいただけるとうれしいです!
YouTubeなどで動画を検索し、トレーニングのフォームを確認している人は多いと思いますが、このアプリならその手間も省け、内容の正確さも保証済み。どんどん活用してください!
※翌日アップ予定の【筋トレ道具の使い方⑥】に続く
>> 取材協力:WORKOUT
[関連記事]
筋トレ講座
(取材・文/高崎計三 写真/下城英悟)