旬の魚を釣ってみた!食べてみた!【アイナメ編】

▲ネギョでもなく、コンギョでもなく、「根魚(ねざかな)」です

 

第1回目となる今回、ターゲットに選んだのは「根魚(ねざかな)」です。釣りをやったことがない人にはまずピンと来ないワードかと思いますので簡単に解説すると、「根」というのは海底にある岩礁などの障害物のことで、根の影を住処にしたり、根の周辺に居着いている魚のことをざっくりと「根魚」と呼んでいます。

代表的な根魚は「カサゴ」や「メバル」、冬~春の時期だと「アイナメ」などがおり、いずれも簡単に釣れる上、食べても美味しいことで非常に人気が高い魚なんです。特にアイナメはとても美味しい魚なんですが、漁獲量が少ないこと、さらに鮮度の落ちが早いこともあって、市場での流通がほとんどありません。

つまり、釣った人だけが食べられる「レアな魚」。寒い時期の魚なので、釣るのは簡単でも釣りに行く人自体が少ないためにレア化している説もありますが…。

■今回使ったギア「チョイ投げセット」

根魚にしろ何にしろ、釣りをするためにはまず釣り道具が必要。用意するのは最低限必要となる「釣り竿」と「リール」、そして「仕掛け」です。リールというのは、釣り糸を巻いておくための道具で、魚がかかった時は手元に寄せる際に糸を巻き上げる役割もあります。

釣り道具に関しては目的の魚種に合わせて無限といえるほど種類があり、同じものでも質によって価格が全然違ってきます。ちなみに今回の「カサゴ」「メバル」「アイナメ」は、比較的安い値段で道具一式を揃えることができます。

▲竿は初心者でも扱いやすい長さ2.4mをチョイスしました。竿とリールが一式で売っている「チョイ投げセット」は2500円前後

 

竿とリールは初心者向けにワンセットで売られているものを選び、仕掛けは根魚釣り用のものを複数購入しました。根魚狙いは根掛かり(根に仕掛けが引っ掛かること)によって仕掛けをロストしやすいため、多めに用意するのが常道。確かに、仕掛けがなくなったら、その時点で釣りは強制終了ですもんね。かかった費用は総額で4500円ほど。竿とリールは魚種次第では使い回しができるので、次回以降はその分だけ出費が少なくなります。

■今回の釣り場「沖堤防」

釣り道具が揃ったところで、次は釣り場です。「企画立ち上げの1回目が何も釣れず終わりなんて有り得ないよね」という担当編集の圧力の元、さまざまな方面にリサーチをかけて選んだ場所は、千葉県木更津市の「木更津港沖提」です。

▲沖堤防へは船釣りにも使われているという立派な船で渡ります。渡船料は大人3100円(小中学生は割引あり)

 

この堤防は、その名が示すように陸から離れた海の沖に設置されていて、定時発着の船で堤防に渡るというなかなかの場所。シーズンを通して色々な魚が釣れる好ポイントとして有名でありながら、堤防自体が非常に長いために混雑することがほぼないんだとか。よーし、いっちょ気合を入れて釣ってやりますか!

▲渡船の船宿に掲げられていた堤防の案内図です。堤防は全部で4本あり、その長さは800m、1200m、1000m、200mと超長い!

▲▲水平線に沿って見えるのが沖堤防です。港から一番遠い「A堤」へ向かいます

▲約10分ほどでA堤に上陸。堤防の幅は約6mで、遥か遠くに見える白い灯台までは約400mあります。景色があまりにも非日常的!

 

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