■エサと仕掛けはどうすればいい?
無事に沖提への上陸を果たし、ここからいよいよフィッシングの開始。購入した竿とリール、仕掛けをセットしていきます。
木更津沖提は堤防の周囲に岩が無数に沈んでいるため、足元がそのまま「根魚の釣れるポイント」になっています。つまり、エサを付けた仕掛けを竿なりに海底へと落とすだけでOK。簡単&シンプルって、本当に素晴らしい(笑)。さて、その釣りエサなんですが…かなりのグロ画像となりますので、閲覧は十分に注意&心してご覧ください。
サバ塩は意外や意外、海釣り好きの間では万能エサと知られており、堤防釣りだけでなく船釣りでもよく使われています。釣りはやってみたい、でもイソメはどうしてもダメ…という方にもオススメです。
仕掛けを海中に落とし、ゆらゆらと誘うように竿先を動かしながら待つこと数分。ぐ、ググンと引きました。ゆっくりと竿を上に向かって上げていくと、強い引きが竿をしならせます。水面から上がってきたのは…。
よっしゃあ、とりあえず釣れたー! さすがに魚への知識が少なくても、釣ったフグを食っていいのかどうかはさすがに理解できます。ということで、海へポイしました。後で調べてみたら、この魚は「ヒガンフグ」で、専門の釣り船があるほど人気がある魚。食べられるどころか「トラフグ」以上に美味しいらしいのですが、身肉と骨以外はほぼ猛毒のため、素人が持ち帰って捌くのは論外も論外。堤防では「釣っても逃がす魚」でした。うん、ポイして正解だった。
この後は“アタリ”(魚がエサをつついたり食ったりすることで竿先に出る反応)こそあるものの、針に掛からず&釣れてもフグばかり。1匹目に釣ったときの感動がウソのように、「またフグかよ…。そもそも沖堤は、根魚が簡単に釣れるんじゃないのか!?」と、心の声がダダ漏れになるほど毒づく始末。
エサを付け替え、少しずつ場所を移動しながら足元を探っていくと、海底に付いたはずの錘(おもり)が、さらに一段下に落ちるような感触。それと同時に、ググッと強い引きが! 慌てて竿を立ててみると、明らかにフグとは違った手応え。海面に上がってきたのは…。
「カサゴ」キター!! 一見デカそうに見えますが、サイズは15cmほど。
ついに“根魚オブ根魚”、カサゴが釣れました! どうやら仕掛けが岩の上から海底に落ち、その岩の下にいたカサゴが食いついた、という感じでしょうか。なるほど、根魚はこうやって釣ればいいのかという「やれそう感」以上に、同行している担当編集の圧が収まってくれたことの方が嬉しかったんですけどね(苦笑)。
おぼろげながらもコツを掴んだのか、3匹目はそれほど間を置くことなくゲット!
釣ったそばからスマホで検索した結果、どうやらカサゴの仲間で「ソイ」という魚でした。別名は何と「北の鯛」。カサゴと生息域がほぼ同じであるため、カサゴ狙いの際によく釣れる根魚なんだとか。そして身の方も、カサゴと同様に白身で美味しい模様。よし、おかず追加~(笑)。さらに釣果を上げるべく、担当編集も釣りに参加。2人して足元をこまめに探っていきます。
しばしの沈黙の後、アタリが来たのは何と担当の竿でした。ああ、また見たことのない魚が!! フグでもカサゴでもソイでもないこの魚は…そう、アイナメです!
「いやあ、ゴンゴンとすごい引きだったよ」と、釣ったアイナメを得意げに見せ付ける担当編集。何だよ、さっきまで「写真も撮れたし、釣れないからもう帰ろうか」とか言ってたくせに…。
このアイナメは冬シーズンを代表する根魚。大きいものは30cmを優に超え、そのサイズと色合いから「ビール瓶」と呼ばれるそうです。担当編集が釣ったのは、強いて言うなら「ホッピー瓶」サイズですね(笑)。この後はフグの猛攻に悪戦苦闘しつつ、ソイとカサゴを1匹ずつ追加しました。
そして、今回の釣りでぜひ釣っておきたかった魚が待望のヒット。スマホで調べなくてもわかったメバルです。かわいい!