【知識】自宅のWi-Fiを超簡単に強化できる「メッシュWi-Fi」って要するにどんなシステム?

■マンションや住宅街でもトライバンドにすればネットが強力に

──本当にいいことずくめですねえ~。でも、まだどこかに“落とし穴”があるような気がしてしまうんですが(笑)、間取りなどによって向き・不向きがあったりはしないんですか?

八島:「どのような間取りでもご利用いただける」というのが、メッシュWi-Fiの利点なんですよ。Wi-Fiが届きにくい場所があれば、そこにノードを追加するだけで強力なネットワークを構築できます。

電源とノードさえあれば、簡単に通信範囲を拡張できるんです。まあどんなルーターにも言えることなんですが、障害物が少なく、テーブル上など高さがある場所に設置をするのが最大限のパフォーマンスを引き出すコツではあります。

──(VELOPのカタログと説明書を眺め回しながら)「デュアルバンド」と「トライバンド」というのがあるんですか? これは何なんでしょう?

八島:いいところに気づいてくださいました(笑)。VELOPには「デュアルバンド(2.4GHz+5GHz)」と「トライバンド(2.4GHz+5GHz+5GHz)」という2つのモデルがあります。トライバンドのほうが、ノードの高さが少し高くなっています。

──ホントだ! これはどういう違いなんですか?

八島:簡単に言えば、デュアルバンドは2本の道路を用意しているのに対し、トライバンドは3本の道路を用意しているということです。交通量が多い場合、もちろん道が2本よりも3本あるところのほうが速く走れますよね? それをイメージしていただければいいと思います。

 

八島:さらにVELOPだけの特徴もあるんです。他社のトライバンドモデルは一つの5GHz帯域をネットワーク構築のみに使うので、実際には2本の電波しか利用できません。VELOPのトライバンドモデルはネットワーク構築用の帯域も、必要に応じてデバイス接続に同時に利用できるため、3本の電波を使ってデバイス接続できます。よって、たくさんのデバイスを同時に接続しても電波が安定するんです。

VELOPは独自のインテリジェントメッシュテクノロジーを搭載しており、自動でネットワーク構築に最適な経路を選択します。また、ひとつのノードに接続の障害があっても、他のノードで通信をカバーし、自動でネットワークを修復します。デバイス接続に最適なチャンネルを選択するので、接続デバイスが多くなっても“渋滞“を起こさず、通信は常に快適です。そのため、電波干渉に強く、マンションや住宅街にお住まいの方にもVELOPはおすすめです。

──なるほど~! トライバンドを導入したほうがいいのは、接続機器が多いところということになりますか?

八島:それは大前提です。機器の数だけでなく、高画質の動画配信などをよく見る方などは通信量が多くなりますから、トライバンドがオススメですね。VELOPはトライバンドとデュアルバンドを混ぜて使うこともできて、1台からでも導入可能です。

例えば、最初にトライバンドを1~2台導入し、まだWi-Fi電波が弱い場所がある場合はデュアルバンドを追加することも可能です。また先ほど、お子さんの話が出ていましたよね。お子さんのいらっしゃるご家庭こそ、トライバンドをオススメしています。

──どういうことですか?

八島:トライバンドモデルでは、お子様の年齢によって閲覧コンテンツをカテゴリーで制限する「Linksys Shield(リンクシスシールド)」というサービスに加入が可能で、お子様の安全なネット利用をサポートしているからなんです。

──Wi-Fi接続が速くなって安定する上に安心までもたらしてくれるなんて、至れり尽くせりじゃないですか! もう、すぐ導入しちゃいます! ちょっと買いに行ってきますんで!(ダッシュで去る)

八島&石井:あ、弊社に商品あるんですけど……。

*  *  *

というわけで、メッシュWi-Fiの話を聞いていたらWi-Fiと同様に気も早く(速く)なっちゃって、ついつい速攻で導入してしまいました! 確かに接続と設定は簡単で、「速い! 安い! うまい!」……じゃなかった、「簡単! 速い! 途切れない! しかも安心!」とメリットしかないメッシュWi-Fi。まあ拡張するのに予算がかかってしまいますが、部屋の隅で電波難民になっている人は導入を検討してみてください。

>> Linksys「VELOP」

 


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(取材・文/高崎計三)

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