失敗しない「ウインドウ撥水」の極意【汚れにくいクルマの作り方④】

【失敗しないウインドウ撥水のコツ】

定期的に油膜をおとしてウインドウコーティング剤を施工する

 

■油膜を落としてから撥水コーティングする

ガラスは一見ツルツルに見えるが、実際は小さな凹凸がある。そこに雨粒が付くと、凹凸に引っかかって落ちず、潰れた雨粒による光の乱反射で視界が悪くなる。また大気中の排気ガス、道路の油分を含んだ水、溶けたコーティング剤などが少しずつ付着すると油膜となり、ますます光が乱反射してしまう。

特に夜間は前方が見えにくくなって危険だ。また油膜が残ったままだと、撥水コーティングを施してもしっかり定着せず、すぐに落ちてしまう。定期的に油膜を落としてウインドウコーティング剤を施工。安全に運転できる視界を確保しよう。

油膜はカーシャンプーを使っても完全に落とすことはでないので、専用の油膜取り剤が必要。水滴がガラス表面で水滴にならず親水状態になったら、撥水コーティング剤を使用。同時にサイド/リヤウインドウやサイドミラーもコーティングしておけば、雨の日でも安心だ。

 

▼油膜取り、雨弾き、解氷の3役をこなす!

シーシーアイ
「スマートビュー撥水ガラスクリーナー」(実勢価格:1000円前後)

ウインドウの油膜落としと撥水コーティングを同時に行える便利なクリーナー。冬に窓ガラスが凍ったときは、解氷剤の役割も果たせる。

▲ボトルをよく振り、ガラス面から15~20cm離してスプレー

▲液が乾燥する前に、乾いたタオルで拭き上げる。雨の日はワイパーを数回動かせばいい

▲汚れも落として、雨も弾いてくれる

 

ソフト99
「ぬりぬりガラコ ハヤデキ」 (実勢価格:860円前後)

従来5~10分必要だった、拭き取りまでの乾燥時間が不要。塗り込んですぐにタオルで拭き上げれば、瞬時に雨水を弾いてくれる。ノーワイパー走行可能速度は45km/h。

 

▼親水効果で水滴が消える

カーメイト
「エクスクリア ミラー用 超親水コート(C134)」(実勢価格:700円前後)

サイドミラーやサイドウインドウに塗布すると、親水被膜を形成。付いた雨水が水玉にならず馴染んで消え、クリアな視界になる。効果は約6カ月持続する。

 

▼両側と後ろも見やすくなる

カーメイト
「エクスクリア 超親水ガラスコート(C135)」(実勢価格:900円前後)

リヤウインドウやサイドウインドウに塗布すると、親水被膜を形成。風が当たりにくい場所でも雨水が馴染んでクリアな視界になる。効果は約6カ月持続する。

 

▼ワイパーのビビリを抑える

シーシーアイ
「スマートビュー ビビリを抑える撥水ウォッシャー 」(実勢価格:860円前後)

液を噴射してワイパーを数回動かすと、フロントウインドウの汚れを落として撥水効果も付与する。潤滑添加剤によりガラス表面の摩擦係数を下げ、ワイパーのビビリも抑える。

▲ウォッシャータンクを空にしてから注入する。3倍希釈程度まで薄められる

 

▼コーティング前は油膜を取り除く

シーシーアイ
「スマートビュー グラスファイン」(実勢価格:750円前後)

配合した活性フッ素がフロントウインドウ表面に付いた雨ジミや油膜などの汚れを浮かせて、2種類の超微粒子研磨剤により削り取る。撥水コーティング前の下地処理に最適。

▲あらかじめウインドウの砂や泥汚れをよく洗い流しておく。スポンジに液をつけて磨き上げる

▲水で洗い流すか、きれいな濡れタオルで拭き上げると、元の親水状態になる

 

>> 汚れにくいクルマの作り方

本記事の内容はCarGoodsPress88号82ページに掲載されています

[関連記事]
失敗しない「ボディ洗浄」の極意【汚れにくいクルマの作り方①】

失敗しない「ボディ保護」の極意【汚れにくいクルマの作り方②】

失敗しない「車内清掃」の極意【汚れにくいクルマの作り方③】


(文/平岡祐輔 撮影/糠野伸)

トップページヘ

この記事のタイトルとURLをコピーする