10月から現金払いは損!? 増税対策で知っておきたいキャッシュレスの還元事業

「つい現金で支払っちゃう」という人は、秋からちょっとだけ損をするかもしれません。2019年10月1日に消費税率が引上げられますが、同時にキャッシュレス支払いを選択した場合にポイント還元を受けられる制度が始まるからです。

 

■キャッシュレス支払いだと最大5%のポイント還元を受けられる

ご存知の通り、2019年10月1日から消費税が8%から10%に上がります。しかし、支払い方法を工夫することで、ポイント還元を受けられる「キャッシュレス・消費者還元事業」が始まります。実施期間は、2019年10月1日から2020年6月までの9カ月間。

▲キャッシュレス・消費者還元事業の公式サイト(https://cashless.go.jp)より

要するに、国から補助金が出て、キャッシュレス決済業者を通じ、消費者にポイントとして提供されるわけです。還元率は最大5%なので、9カ月間の限定ではありますが、増税分を相殺可能。知らないまま見逃すのはもったいありません。

対象となる決済手段は「クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコードなど一般的な購買に繰り返し 利用できる電子的決済手段」とされています。大手が提供している決済サービスはほとんどが対象になると思いますが、自身が頻繁に利用しているサービスが対象になっているかどうかは、下記のサイトから確認できます。

>> 一般社団法人キャッシュレス推進協議会「対象となるクレジットカード・デビットカードを探す」

>> 一般社団法人キャッシュレス推進協議会「対象となる電子マネー・QRコード・その他サービスを探す」

例えば、「ふむふむ、三菱UFJニコスが発行するMUFGのVisaカードは、対象になっているな」と手持ちのカードを確認するわけです。記載されているリンク先の公式サイトで詳細をよく読んでみると、通常ポイントとは別に5%分の「還元ポイント」が付与され、手続き不要で翌々月の請求金額から差し引きになるとのこと(これは「引落相殺」と表現されます)。つまり期間中は実質5%割引になるってことがわかりました。

この場合、5万円の支払いなら、MUFG Visaで決済するだけで勝手に2500円割引に。現金で支払うと2500円損することになります。この差、大きいですよ。

 

【次ページ】対象店舗はどこになる?

この記事のタイトルとURLをコピーする