■au PAY …ミスドで使える貴重な存在
対応店舗はまだ限られている印象でしたが、じわじわと加盟店を増やしています。楽天ペイ(アプリ決済)の対象加盟店で利用できるほか、9月18日には「Mobile Payment Alliance」(メルペイ、LINE Pay、d払いが加盟済み)に参画すると発表したので、今後の利用可能店舗の拡大にも期待。
コンビニやドラッグストア、家電量販店、カラオケ、漫画喫茶などへの展開は充実してきましたが、飲食店への普及はもう一歩。とはいえ、ミスタードーナツで使える貴重な存在でもあります。
■Origami Pay …ケンタッキー好きなら
店舗単位でクーポンが設定されているので、利用方法としてはアプリから近場の利用可能店舗を検索するのが賢い使い方。対応銀行の多さとは対象的に、加盟店はやや物足りない印象があります。ケンタッキーが好きな人や、LOFTによく行く人なら、クーポン目当てで使う価値あり。
>> Origami「Origami Payが使えるお店をご紹介」
■d払い …ファミレスユーザーならうれしい
対応店舗に偏りは感じられますが、コンビニやドラッグストアなどにはきっちりと対応している印象。ガストやジョナサンなど、ファミリーレストランで使える数少ない選択肢です。「Mobile Payment Alliance」に加盟しており、今後の展開にも期待したいところ。
■PayPay …加盟店数は膨大
加盟店の多さは圧倒的。地方の個人店などにも積極的に展開しており、コード決済の利点を生かす意味では王道を行くサービスです。コンビニや飲食店以外にも、旅行代理店やホテル、交通サービスなどでも使用できます(Japan Taxiは非対応ですが、ローカルなタクシーには意外と対応)。なお、すかいらーく系列店舗やピザーラの出前、Yahoo!関連ネットサービスでの決済もサポートします。
どこでも使えて便利なので、キャッシュレスを駆使するなら必ず設定しておきたいサービスです。また、個人的には、キッチンオリジンでお弁当を購入するときに使えるのがPayPayだけなので、お昼時に欠かせません。
>> PayPay「PayPayが使えるお店 / サービス」
■メルペイ …iD利用で利用可能店は増える
コード決済自体が対応する店舗は少ないのですが、対応スマートフォンで「iD」を利用すると、決済可能店舗数が飛躍的に増えます。特にカフェ関連は「上島珈琲店」は例外的にiD非対応ですが、「ドトール」や「タリーズ」「エクセシオール カフェ」など幅広いチェーンでの決済が可能になるのが魅力的です。「Mobile Payment Alliance」に加盟。
>> メルペイ「使えるお店」
■LINE Pay …請求書も払える
コンビニ、居酒屋、ドラッグストアという基本を押さえているのが特徴。他にも請求書払いが利用できるサービスが豊富なことも便利。電気料金などを伝票払いにしている人は、コードを読み取りLINE Payで払えることを覚えておきましょう。ちなみに、こちらも「Mobile Payment Alliance」に加盟しています。
さらに、Google Payに登録して、QUICPayの非接触支払いを使う場合には、さらに対応店舗が増えます。また、プラスチックカードを申し込んだ場合には、VisaやJCBブランドの対応店の多くでもLINE Payの残高を使った支払いが可能になります。
都市部の幅広い店舗で使うならば、バランスよく使用できる良い選択肢だと思います。
■楽天ペイ …書店対応が充実
居酒屋やドラッグストアへの対応は充実していますが、一般的な飲食店への展開がいまひとつ。一方で、ブックファーストのほかにもMARUZENやジュンク堂書店、ブックオフなどに対応するので、本好きな人にはオススメです。PayPayに続き、東横INNに対応することもユニークです。
>> 楽天ペイ「使えるお店」
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表組にリストアップした店舗は、あくまで筆者の個人的なセレクトによるもの。ほかにもさまざまな店舗に対応しているので、なるべく公式サイトで確認したほうが本来の対応状況を正確に分かります。
また、対応を明記しているチェーンであっても、店舗によっては対応していない可能性もないとはいえないので、あくまでもスマホ決済の利用は自己責任で管理しましょう。予備の現金やほかの決済手段を忘れずに携帯するのが良いと思います。
>> [連載]〇〇Payの選び方
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。
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