■au PAY
au PAY(au WALLET)には残高を送金する機能がありますが、「じぶん銀行」の口座を持っている人のみ利用できます。一方、受け取る場合には、じぶん銀行口座は不要です。なお、口座開設自体は簡単に行えるので、必要があれば開設してしまうのが良いでしょう。
また、残高のうち、チャージ方法によって送金できる金額と、送金できない金額に分かれます。具体的には「auかんたん決済」「クレジットカード」「au WALLET チャージカード」を用いてチャージした残高は、送金できません。
手順は、「au WALLET」アプリのHOMEタブで「送る」をタップし、送金方法を選択。電話番号やQRコードなどを利用して、残高の送金を行います。
なお、QRコードを使う場合には、受け取り側がHOMEタブで「受け取る」をタップし、QRコードを作成して金額を提示しましょう。URLとして送信することも可能です。
■Origami Pay
本記事執筆時点では、Origami Payにチャージという概念がないため、送金機能はありません。ただし、11月上旬に提供開始予定の「Origami Wallet」なるサービスによって、同機能が使えるようになるとは予告されています(連載第7回では触れませんでしたが、出金機能についても同様です)。
■d払い
自身の名前、メッセージ、13桁の「ドコモ口座」番号(必須)を入力することで送金を行えます。なお、送金する相手がドコモユーザーの場合には、口座番号の代わりに携帯電話番号を入力しても送金操作が可能です。また、QRコードを使った送金操作にも対応しています。
具体的な手順としては、「d払い」アプリの「ホーム」タブで「送金」をタップし、「QRコード」「連絡先」「履歴」を選択して、操作を続けます。
なお、QRコードを選択する場合には、まず、受け取り側が「送金」画面で「受け取る」タブをタップし、金額を指定してQRコードを表示させます。続いて、これを送金側に提示し、読み取ってもらえばOKです。
■PayPay
PayPayでは、(1)QRコードを用いた送金、(2)携帯電話番号またはPayPay IDを用いた送金、(3)受け取りリンクを利用した送金——の3パターンが利用可能です。
注目したいのは、リンクで送金操作を行えること。要するに、メールやLINEでの連絡を介して送金できるというわけです。なお、送金の際にはパスコードを設定できるので、誤った相手にお金を渡してしまうリスクを下げられます。
具体的な送金手順としては、「PayPay」アプリの「ホーム」タブから「送る」をタップ。送信方法を選択して、画面指示通りに手順を進めればOKです。
■メルペイ
本記事執筆時点において、メルペイには残高を他人向けに送金する機能はありません。残高を他人に送るには、一度自身の銀行口座へ現金として振込み、そこからほかの口座へ振込むという手順が可能です。ただし、手数料がかかりますし、すぐに残高を手渡せないので、あまり実用的ではありません。
■LINE Pay
LINE Payでは、「LINE」の「友だち」を宛先として指定することで、送金操作を行えます。そのため、身近な人宛に送金を行う場合には、ほかのサービスと比べると手軽です(ただし、LINEで繋がりたくないような相手に送金しなくてはならないケースなどでは反対に使いづらいという側面はあるかもしれません)。
具体的な手順としては、「LINE」の「ウォレット」タブから「送金」を選び、送金する友だちを指定します。あとは、画面指示通りに金額を指定して操作を行えばOKです。
■楽天ペイ
楽天ペイでは、チャージした「楽天キャッシュ」を送金できます。送金操作は、連絡先を利用して行うか、作成したリンクを介して行うかの2択です。
「楽天ペイ」アプリを起動し、「送る」タブをタップして、「楽天キャッシュを送る」をタップします。次画面で連絡先を指定するか、あるいは「一覧にいない人に送る」をタップしましょう。以降は画面指示通りに操作を続ければOKです。
* * *
送金操作に関しては、受け取り相手がどのサービスを利用しているのかで勝手が異なるので、一概にどれが良いとは言えません。家族や友人で利用する場合には、定番の送金方法を決めておくと少額のお金の受け渡しが非常に楽になると思います。
>> [連載]〇〇Payの選び方
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。
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