■「DiDi」はPayPayが使える
「DiDi(ディディ)」は、ソフトバンクと滴滴出行が設立したDiDiモビリティジャパンが提供しているタクシー配車サービス。次々に対応エリアを広げています。
決済手段については、ソフトバンクとヤフーの合弁会社が提供している「PayPay」と連携できることが特徴です。
アプリ決済では、PayPayやクレジットカード/デビットカードなどが使用可能。こちらの場合には、降車時に支払いが不要です。
一方、「現金・その他」で示されている車内決済を選んだ場合には、各タクシー会社の対応している決済方法が使用できます。呼んだタクシー会社によっては、交通系電子マネーやほかのQRコード決済が使えることもあるでしょう。
■「Japan Taxi」はd払いと連携
「JapanTaxi」(旧「全国タクシー」)は日本交通の関連会社が提供するタクシー配車サービス。こちらも配車可能なエリアが広いサービスです。
決済手段の一つとして、NTTドコモが提供する「d払い」に対応します。なお、d払いは複数の支払い方法を含みますが、筆者がiPhoneから試したところ、登録手順で「dカード」の登録が求められました。
ちなみに、ネット決済としては、端末で登録してある「Apple Pay」や「Google Pay」も利用可能。
また、アプリで配車していないタクシーに乗る場合でも、タクシーが対応さえしていれば、JapanTaxiアプリ内のメニューから「JapanTaxi Wallet」を選択し、タクシー車内に設置されたタブレット画面のQRコードを読みこんで支払いを行えることもユニークです。
■「MOV」は基本的にクレジットカード
DeNAが提供する「MOV」も対応エリアが広域。場所によっては活用しやすいでしょう。JapanTaxiとの事業統合が発表されていますが、ひとまず4月上旬の本記事執筆時点において、サービスは継続されています。
MOVのネット決済手段は基本的にクレジットカードのみ登録でき、スマホ決済アプリの類は見当たりません。
なお、車内決済も選択できるので、その場合にはタクシー会社の対応に応じた支払い方法を利用できます。
■「S.RIDE」は車内支払でコード決済を導入中
みんなのタクシー株式会社が提供する「S.RIDE」は、執筆時点において、東京都や名古屋市など、限られたエリアでサービスを提供中。ほかのサービスで車がすぐ捕まらないときには、こちらも候補になるでしょう。
アプリでの決済では、クレジットカードに対応。デビッドカードは使えません。ちなみに、Apple Payは利用可能。
一方、流しで捕まえたタクシーなど、対面支払いの場合には、後部座席タブレットでコード決済も利用可能。対応車両(2020年4月1日時点で大和自動車交通、国際自動車)では、「auペイ」「d払い」「LINEペイ」「メルペイ」「ペイペイ」「アリペイ」「ウィチャットペイ」が利用できます。なお、乗車時には乗務員にQRコードを使った決済で支払う旨を伝えて操作を行う必要があります。
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新型コロナのせいで不要不急の外出は制限される昨今ですが、人混みをなるべく避けるという意味でも、タクシーが必要になる場面が出てくるかもしれません。新生活の場での移動手段としても活躍するでしょうし、まずは対象エリアを確認おいてはいかがでしょうか。
>> [連載]〇〇Payの選び方
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(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。
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