“炙り”を極めれば自宅でも海鮮居酒屋のクオリティが出せます【宅飲み家電 #10】

【炙りターゲット②】
イカやタコをタレ炙り

脂が控えめな淡白な白身魚や、イカ・タコなどは、タレを少し絡ませてから炙ると、美味しく仕上がります。

美味しくなる秘密として紹介した「メイラード反応」は、タンパク質+糖質に熱を加えると起こります。たとえば、うなぎのかば焼きや焼き鳥なども、もともとの素材+糖分を含むタレをじっくりと時間をかけて炙ることで、このメイラード反応を生んでいるのです。

今回はタレ炙りでスルメイカを試してみました。

タンパク質のみのイカの表面に、タレ(みりん+しょうゆ)を塗って炙ることで、夏祭りの焼きイカと同じ、食欲を増す香気が漂います。メイラード反応、バンザイ!

焼き加減は好みが分かれるところですが、濃厚なタレの旨さを味わいたければ、タレを2度塗り3度塗りして、表面に琥珀の衣が出てくるまで炙りましょう。大人の酒のアテのみならず、キッズたちにも大人気の炙りメニューです!

合わせたお酒は、タレの香ばしさに負けない、強めの香り…と思いまして、玄海酒造の麦焼酎「壱岐スーパーゴールド22」を。炭酸で割ると麦の香りと樽香が口中でブワーッと広がります。

【炙りターゲット③】
貝類

小粒でしたが、はまぐりが手に入ったので焼いてみました。焼き上がるとカパッと開いて、美味しい汁が出てきます。そこに醤油をほんのひとしずく。おつゆも、身も、たまらん旨さです。やっぱりお酒は「壱岐スーパーゴールド22」がハマります。まさか家で “焼きハマ” できるとは思いませんでした。

ただ、課題もいくつか。はまぐりの表裏がわからず、開いた瞬間、逆さまになってて、盛大に汁がこぼれるリスクがあって、焦ることと、安定性を欠くこと。ここは研究の余地ありですね。焼きホタテなんかも試してみたいです。

【炙りターゲット④】
炙りマシュマロ

父親だけで楽しんではいけません。ここは免罪符的に、デザート炙りもお試しあれ。焚き火と違ってジワッと炙れて、失敗が少なく程よいきつね色にできるので、ママやキッズたちには大ウケです。ちなみに、この日は、焼き鳥モードで串焼きにしてみました…。

■結論:卓上炙り機は手軽なのにメチャクチャ食材がおいしくなる

家庭内で、炭火などを使わずにカセットガスだけですぐに炙りができる手軽さは本当に重宝します。この「炙りや」、しばらく卓上に固定しておきたいくらい…。

焼き海老や、焼き野菜など、季節ごとにいろんな楽しみ方ができそうなので、引き続き研究したいところです!

串で焼き鳥を楽しみたいときは、串焼きステーを立ち上げればご覧のとおりの焼き鳥屋モードに! 炭火にはない利点は、火力調節が自在なところと準備&片付けが簡単なところです。

ちなみに使用時は、下のトレーに水を入れて使います。底部はそれほどの極端な熱さにはなりませんでしたが、筆者は木目のテーブル上で使ったので。念のため下に難燃素材の敷物を入れて使用しました。

タレが輻射板に落ちると煙が出て、脂が垂れると炎が上がりますが、慌てずつまみを「消」にしましょう。使用後は、トレイや焼き網、輻射板が取り外して洗えて、メンテも簡単。もうこれ、囲炉裏代わりに、卓上にしばらく固定したいわー。

>> イワタニ「炉ばた焼器 炙りや」

>> 【宅飲み家電】

 


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取材・文/ナオ・サクライ

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