■Visa LINE Payクレジットカードがないと還元なしに
5月1日からスタートするLINE Payの新しいポイント還元の仕組み「LINEポイントクラブ」では、新しく追加された「Visa LINE Payクレジットカード」の取得が必須となります。これまでのように、ただコード決済やプリペイドのLINE Payカードを使うだけではポイント還元が付かなくなるのです。
実は同日より、Visa LINE PayクレジットカードをLINE Payに紐づけることで、事前のLINE Pay残高チャージが不要になる「チャージ&ペイ」という新機能が追加されます。
これはLINE Payを頻繁に使う人にとっては、わざわざ事前の残高チャージをする手間が省けるという点では便利な機能です。チャージした金額はクレジットカードの料金として、まとめて後払いする形になります。
ヘビーユーザーにとっては便利で良い仕組みなのですが、新制度のLINEポイントクラブでは、このチャージ&ペイを設定しないとポイント還元対象にならないのです。この点に注意が必要だと言えます。
例えば、「クレジットカードじゃなかったからLINE Payを使っていたのに…」という人も多かったと思いますが、5月からは専用のクレジットカードを作らないとポイント還元を受けられなくなります。
■還元率は引き続き利用率に応じて変動
続いて、新制度でのポイント還元率をチェックしておきましょう。LINEポイントクラブにおけるポイント還元率は、利用状況によって変動する「マイランク制度」を採用します。これは、従来のマイカラー制度と似ているので既存の利用者は感覚的に理解できるはずです。
ただし、マイカラーと異なるのは、過去6ヶ月間に獲得したLINEポイントの総量で、ランクが決まるということ。ランクは毎月1日の10:00に更新されます。
具体的にランクは「レギュラー」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の4つがあり、還元率は1~3%で変わります。なお、最上位の「プラチナ」になるためには、Visa LINE Payクレジットカードをアカウントに紐づけておく必要があります。
■特典クーポンの仕組みもチェックしておこう
じっくり読んでいればお気づきかと思いますが、先の一文で「あれ、ポイント還元を受けるにはVisa LINE Payクレジットカードが必須なのに、チャージ&ペイを設定していない人でもランクは上がるの?」と疑問に思うのではないでしょうか。
そうなのです。実はポイント還元以外にも、「特典クーポン」という仕組みが用意されていて、チャージ&ペイ未設定の場合にもランク毎に特典が変動します。ややこしいですね。
公式ブログの表記によればこの特典クーポンは、LINEアプリの「ウォレット」タブから「ポイントクラブ」を選択し、事前にダウンロードして使用するとのこと。コード決済またはオンライン決済で利用できるともあります。
獲得できる枚数は、レギュラーなら1枚、シルバーなら3枚、ゴールドなら6枚。今後もVisa LINE Payクレジットカードを使わない予定の人は、こちらをチェックしておくことで、少しはお得に使えるはずです。
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LINE Payは、個人的にはコード決済およびLINE Payカード決済で運用していましたが、クレジットカードはあまり増やしたくないということもあり、今後の利用方法は悩みどころです。
元々はクレジットカードでないことをひとつの売りにしていたコード決済で、クレジットカードがベースになるとは、いろいろ状況も変わってきましたね。老舗のOrigami Payもついにサービスを終了しましたし…。ひとつの決済方法に縛られず、広く賢く運用できるのが大事なのかな、と個人的には思うところです。
>> [連載]〇〇Payの選び方
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文/井上 晃
井上 晃|スマートフォンやタブレットを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報、レビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter
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